自動車検査員になるには?難易度や合格率・試験問題の傾向・年収まとめ

masman

by nishimura

更新日:2019-07-25

公開日:2017-04-18

自動車検査員は日本の車検を支えている独占資格で、みなし公務員として国の業務を引き受けている資格です。本記事では自動車検査員になるには?をテーマにその難易度や合格率、試験問題や合格発表日・年収などを総合的にまとめました。


自動車検査員は、みなし公務員として国に代わって車検を行う責任のある仕事です。自動車整備を行う中で、より上位の資格を必要とする難しい仕事ですが、その分やりがいと達成感を感じられるでしょう。自動車や関連する技術に興味のある人におすすめなこの資格について、取得の難易度や試験の合格率、試験問題についてと、合格発表日や年収など総合的にまとめました。


自動車検査員ってどんな仕事?

自動車検査員

自動車検査員になる為の学習法

自動車検査員とは自動車分解整備事業指定の民間車検場にて整備完了した車が、道路運送車両法で定められている検査の保安基準をクリアしているかどうかをチェックする仕事です。

『自動車検査員』の資格を取得しただけでは業務に就くことはできず、指定自動車分解整備業者から選任されて、地方運輸局に届出・受理されることで、はじめて業務に就くことができます。

車検では、自動車検査員がサインをした保安基準適合証を国に提出することで、車両を持ち込んで国の行う検査を受けることを省略できます。

人命を左右する自動車の検査を行うと言う事で、非常に責任重大な業務を課されている自動車検査員は、車両の知識と整備の知識が必要な資格で、自動車整備士の資格が無いと自動車検査員の試験や講義を受ける事が出来ません

自動車検査員を目指すのであれば専門学校や大学で、自動車整備士の資格を取得する必要があるので、無料資料請求から学校の資料を複数請求してみる事をおすすめします。

自動車検査員は公務員と同じ?

自動車検査員は、本来国が行うべき公務に代行で従事しているとみなされ、『みなし公務員』として公務員に準ずる取り扱いを受けます

みなし公務員は、刑罰に関しても公務員と同等となっており、業務の中で不正を行った場合は、刑法その他罰則が適用されて罪に問われますし、職務中に妨害を受けた場合などには相手に対して公務執行妨害罪を適用できるという事になっています。

自動車検査員に向いている人

自動車が好きな人はもちろん向いています。業務内容として、車検での整備が終わった後の検査を担当するため、細かいチェックにこだわり、正確さを求められる人が向いています。

『みなし公務員』として国の仕事を代行しているという責任感を強くもてることも必要とされています。

自動車検査員になるために必要な知識

教習で習う『整備問題』『車両問題』の他、道路運送車両法などの自動車関連の法令に関しても広い知識が求められます。

仕事内容から、自動車整備士が整備し終えた車が問題なく動くことを確かめなければならず、正しい検査方法や、基準などを重視して覚える必要があります

そもそも、自動車検査員になるには整備士の資格を取得する必要があるため無用な心配といえばそう言えることなのですが。

自動車検査員の資格は「地方運輸局」が運営管理を行っております。

★地方運輸局とは?

国土交通省の地方支分部局の一つで、運輸や交通に関連する業務をおこなっています。

    • 北海道
    • 東北
    • 関東
    • 北陸信越
    • 中部
    • 近畿
    • 神戸
    • 中国
    • 四国
    • 九州

の10運輸局があり、沖縄県のみ『内閣府沖縄総合事務局』が管轄しています。

国土交通省/地方運輸局

自動車検査員資格取得の為の勉強法

自動車整備士・自動車整備主任者として1年以上の実務を経験していることが、自動車検査員の教習受講資格となっているので、その日々の実務の中で知識や経験を深めていくことになります。

自動車検査員の資格取得に直接関わる知識などについては、自動車検査員教習の中で勉強します。

実施する都道府県によっては、定められた教習の後、教習試問の前に、独自の追加教習や講習を実施してくれるところもあります。

また、市販の『自動車整備士最新試験問題解説』『自動車整備士試験問題・実力養成テスト』などを利用した、自己学習もおすすめです。

自動車検査員資格の試験料・合格率・試験問題について

自動車検査員

自動車検査員を目指すなら

自動車検査員は整備士が整備・修理した自動車が正常に問題なく動作する事を検査し、判断する責任重大な仕事をしています。

その為整備の知識や検査項目、検査場の設備に関する事や法令に通じている事が必須で、2級または1級自動車整備士の資格が必要なため、専門学校や大学で資格を取得している事が前提になっています。

自動車整備士の資格を取得出来る専門学校や大学の資料は無料で複数一括請求出来るので、自分に合う学校選びの為に気軽に利用してみましょう。

自動車検査員資格試験料は実施する各都道府県の自動車整備振興会によりますが、自動車検査員教習・修了試験を通して原則無料です

ですが整備振興会により、独自の追加教習や講習を有料で行っているところもあります。

自動車検査員資格の難易度や合格率

国家試験全体の中では比較的取得しやすいと言われています。

ただし、2級以上の自動車整備士資格を得たのち、整備主任者として1年間の実務経験を積むことが自動車検査員になるための教習を受ける条件となっており、この教習を終えることで修了試験を受けられるようになっているため、試験を受けるまでは長い道のりとなります。

車検の整備後の検査を担当し、国が行うべき仕事を代行する『みなし公務員』とされる重要な仕事内容のため、試験内容も簡単と言えるほどのものではありません。

自動車検査員資格の合格率については正式な合格率は公表されていませんが、50~70%とも言われています。開催地によって試験問題も違う為、バラつきがあります。

自動車検査員資格の試験問題の内容

試験科目には、『検査関係(整備問題と車両問題)』そして『基礎法令・整備関係法令』という科目があります。

これらの試験問題の内容は、自動車検査員教習において学習した内容から出題されます。

選択式の問題が大半でいくつか計算問題があります。それぞれの科目で6割以上が合格ラインです。

自動車検査員資格の試験日程や合格発表

自動車検査員

自動車検査員教習やその修了試問を実施する各都道府県の自動車整備振興会によって異なりますが、おおよそで年2回実施されています。

8月と12月に実施している所が大半ですが、詳しい日程は所によって異なります

合格発表日もやはり受ける場所によって異なりますが、合格発表はは本人に文書の送付、またはインターネットで受験地の整備振興会のサイトをチェックすることで確認出来ます。

自動車検査員資格取得後の傾向

自動車検査員

自動車検査員への道はここから

自動車検査員資格取得者は独占業務となるため、自動車検査員になって資格を活かす人が大半となります。

自動車検査員になれるという事は整備士の経験があるという事なので、場所によっては整備士と検査員を兼業しているパターンもありますが、一人が整備・修理と検査を行う事は危険だと言う事から検査員が整備・修理した車体は別の検査員が検査をする決まりになっています。

自動車検査員になるには整備士資格を取得していることが前提なので、まずは整備士資格取得の為に専門学校や大学で2級又は1級自動車整備士資格を取得しましょう。

自分が取得したいランクの受験資格が得られる事や学費、通学圏内なのかなどの学校の詳細は無料資料請求でチェック!

自動車検査員資格と同じ分野の他の資格

  • 自動車検査主任者
  • 自動車整備士
  • 特殊整備士
  • 自動車整備管理者
  • 中古自動車査定士

自動車検査員の年収・給料相場

自動車整備士よりも、『みなし公務員』として一層責任が重く、仕事内容も多岐に渡るため、整備士の給料よりも上をいくでしょう

概ね年収400~500万円程度だと言われています。

自動車検査員の現状や将来性

自動車整備士・自動車整備主任者の経験を積んだからといって、必ずしもスムーズに自動車検査員資格取得に進めるわけではありません

資格の取得には、所属している指定の自動車分解整備事業者工場から選任される必要がありますが、その工場の現状にも左右されます。

工場に自動車検査員が十分足りていれば簡単には選任を受けられないこともあります。

ですので、自動車検査員を目指したければ、車検を行っている大手ディーラーに所属する方が、自動車検査員への道が広く開けるでしょう。

自動車検査員の将来性

若者の自動車離れともいわれていますが、まだまだ自動車は人々の生活になくてはならないものなので、その自動車の整備・検査の需要は変わらず高いものといえます。

自動車の性能・技術は日々革新を遂げているため、それについていくためのさらなる深い知識や勉強を追い求めていく必要があります。

自動車検査員の独立について

いわゆる民間車検場である『指定工場』をもたないと、国の検査場に代わって車検を行ったり、保安基準適合証を交付する自動車検査員としての業務は行えませんが、独立してその段階に辿り着くのは容易ではありません

工場をもつための土地・費用・融資の工面、全ての整備・検査工程を行うための人員の確保など、多大な労力が必要となります。

車検を行える指定工場として認められるためには、まず運輸局長の認証を取得して『認証工場』となる必要がありますが、それには取り扱い車種や装置に応じて、人員・設備・面積も決められています。

そこから『第一種認定工場』『第二種認定工場』と段階を踏んで認められて、はじめて自動車検査員業務を行える指定工場として認められます。

大変な事が多い自動車検査員

昨今の工場事情として、自動車整備業のみでは経営が厳しく、カー用品や中古車・新車の販売、自動車保険の取り扱いなどの付随した業務も行えないと、顧客獲得にはつながりません。

また、新しい技術によって作られた自動車がどんどん出てきているため、その自動車の整備に必要な新しい技術を学べる環境もつくらないといけません。

そのため、自動車検査員として独立することは大変困難といえます。

自動車検査員試験の難易度や合格率・試験問題・年収まとめ

自動車検査員資格取得の前に

自動車検査員になるには?をテーマに、難易度や合格率、日程などをまとめてみましたがいかがでしたか?

自動車検査員になるには、教習を受講できる資格にもなっている整備士の資格取得からという事を加味すると、十分な勉強と実務経験が必要です。

数年単位での時間が必要な場合もあります。しかし、自動車検査員が自動車の整備の最終責任者という重要な立場であることも意味しており、資格取得のためには忍耐力も必要という事なのでしょう。

人が乗り、命を守ることも奪う事もある自動車の整備・検査をする自動車検査員は大きな責任を課せられる仕事であり、その分やりがいも大きい仕事です。

まずは専門学校や大学で自動車整備士の資格を取得して整備主任者になり、自動車検査員になる為の受験資格が得られるよう実務経験を積みましょう。

整備士資格を取得出来る専門学校や大学の資料は無料で請求出来るので、是非気軽にご利用くださいね!

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