地方上級公務員の仕事内容や年収は?よく言う公務員とは何が違う?

masman

by ari_na

更新日:2019-04-29

公開日:2019-02-22

基本情報技術者

安定した職業のひとつである公務員。”地方上級公務員”とは何が違うのでしょうか?多岐に渡る仕事内容や、地方との年収の違いとは?地方ならではのやりがいや魅力もご紹介します!


安定した職業のひとつである公務員。目指している人が多く、採用も狭き門となっています。
では、”地方上級公務員”とは何が違うのでしょうか?「初級」「中級」「上級」試験はどれを受けたら良いのでしょう?多岐に渡る仕事内容や、地方との年収の違いも気になるところです。
さらには、地方ならではのやりがいや魅力もご紹介します!


地方上級公務員とは何?

地方上級公務員

なりたい職種を選ぶポイントとして、「安定している」ことでおなじみの公務員。なるには相当の苦労が必要ですが、その分年収が多いことなどは大きな魅力です。
では、”国家公務員”と”地方上級公務員”の違いとは何でしょうか?仕事内容とは?年収にも違いがあるのでしょうか?詳しく解説します!

地方上級公務員の試験

「初級」「中級」「上級」の3つに分かれている、地方公務員の試験。これに合格すると、各都道府県や政令指定都市の職員となることができます。
試験は、高卒程度と言われている「初級」。短大や専門学校卒程度と言われている「中級」。大卒程度と言われている「上級」と、それぞれレベルが違います。でも、高校しか卒業していないからといって上級の試験を受けられないわけではありません。
その理由は、学歴が必ずしも必要条件ではないからです。
場所によっては学歴に制限をかけているところもあるようですが、高卒であっても「上級」の試験を受けられる場合があります。
一般的に大卒の方が収入が多いため、できれば「上級」の試験を受けたいと考えている人もいることでしょう。
地方上級公務員になるための試験は、「国家公務員一般職」と同じくらいの難易度なんだとか。「初級」「中級」「上級」試験の中でも難易度は一番高いです。
もしも独学だけでは合格が厳しいと感じた時には、講座や予備校に通う必要もあるかもしれませんね。

国家公務員と地方上級公務員の違いは?

例えばテレビなどで、「地方公務員の給料が下がり…」というニュースを聞いたことはないでしょうか。「地方は下がったのに、地方以外で働く公務員は違うのかな?」と感じたことがある人もいることでしょう。
では、国家公務員と地方上級公務員とは具体的にどんなことに違いがあるのか見ていきましょう。

国家公務員の仕事内容

国家公務員と地方上級公務員の違いとは、一番分かりやすいのが”仕事内容”です。
国家公務員とは、文字通り国の中枢に関する業務が主な仕事です。
中央省庁と呼ばれる国の行政機関(内閣府や防衛省、警察庁など)や、国会、外局(金融庁や気象庁、海上保安庁など)、裁判所などに勤めています。
日本だけに留まらず、国際社会に関する仕事も多々あります。その分、責任の重さも違ってきますね。

地方上級公務員の仕事内容

一方で地方上級公務員とは、地域住民の生活に密着し、一人一人と向き合って仕事をすることがメインとなってきます。
国家公務員になった場合、配属された部署を辞めるか、定年になるまで同じところで生涯働くことになります。
しかし、地方上級公務員の場合は数年で異動があるため、様々な仕事を体験できます。
例えば戸籍の管理をしたり、ケースワーカーとなったり、ゴミの処理に携わることもあります。そして、そのすべてが市民や区民の身近な生活を守ることにつながるため、ふれあいの機会も多いでしょう。
国家公務員も地方上級公務員も、大きな仕事内容が違ったとしても、根底は日本国民の生活を考える大切な役割があることが分かりますね。

地方上級公務員ならではの仕事とは?

地方上級公務員

地方公務員に、初級・中級・上級があることは前述したとおりです。では、そのなかでも地方上級公務員ならではの特徴とは何でしょうか?
さらに、私たちの知らないところでこんなお仕事をしてくださっていました!

地域に密着し、活性化をはかる

「地域活性化」を図るのも、地方上級公務員の役割です。現在は少子高齢化や、若者が都会に流出してしまい過疎化が進んでいる地域が多くなっています。
加えて衰退してしまった商店街や、商工業界など地域の活力を、どんな風に蘇らせるのかを考えて実行するのも、地方上級公務員の力にかかっています。
最近では地域の顔となっているゆるキャラも大きな人気を博していますが、他にも観光客を対象とした楽しいイベントを計画したり、地域の企業とコラボレーションして斬新な新商品を開発したりと、地元に密着した仕事をしてくれています。
まさに、”地元愛”に溢れた素晴らしい仕事です。
上級公務員は、子供からお年寄りなどの一般市民だけに留まらず、各界の代表まで幅広い世代や階層の人たちと一緒に仕事ができるという利点があります。
地方公務員の働きが、地域や国を明るくするひとつの動きになると言っても過言ではありませんね。

地方上級公務員は、出世が早い!

地方上級公務員とは、初級や中級の人と比べると出世や昇級が早いとされています。
「事務系」と呼ばれる職種のなかで、初級の地方公務員は定型的な事務の仕事を任されることが多いです。
しかし、地方上級公務員はそれぞれの部署間の連携を図ったり、新規で行なう事業の企画や立案などを任されることも多々あります。出世が早いのも、将来の”幹部候補生”として見込まれていることが理由です。
また、国と談判をすることもあるようで、折衝にも関わる仕事があります。

地方上級公務員に向いている人とは?

地域の住民のために重要な仕事を担っている地方上級公務員ですが、どんな人が向いているのでしょうか?
一言で言うならば、「世のため人のために働ける人」が向いていると思われます。
地方上級公務員とは、市民や区民の皆さんが何を思い、何を求めているのかを直接聞く機会が多くあります。
生活していくうえでの不満や不便なことを聞いたり、より良く生活していくための要望を聞いたり、時には無理難題なことばかり言って来る人もいるでしょう。
そうした一人一人のために、優しさと忍耐力を持って働ける人が地方上級公務員となるのに相応しいかもしれません。

地方上級公務員の年収とは?

平成26年に総務省が発表したデータによると、地方公務員の月収は、一般行政職の平均で30数万円とのことでした。ちなみにこの額は、平均給料月額に諸手当月額が入った分です。
一般の企業に勤めるよりはずっと多いと感じるかもしれませんが、このくらいの収入が貰えるのは平均で40代前半の人だそうです。
ちなみに地方公務員とは、勤続年数が増えることでも給料が上がります。そのため20代くらいの若手の職員の給与額は、上記の額よりも低いです。
さらに、地方で働く公務員の給与は、一般企業に勤める人たちより多いとは言っても毎年少なからず減っています。
働く都道府県によってもその差は大きいことも特徴です。東京都など大都市に勤める公務員と、最も年収が低かった地域に勤める公務員との差が400万円近かったという驚くべき結果も出ています。
例えば、片方は700万前後の年収があり、片方は300数十万の年収に留まるというのは、少々つらい現実のようにも思えます。
民間の企業のように突然リストラされたりすることはないかもしれませんが、公務員を目指す際は年収に関する部分においてもよく考えた方が良いかもしれませんね。

地方上級公務員についてのまとめ

地方上級公務員とは、地域住民のために日夜活躍してくれる職業のひとつです。
不景気によって、財政難となった地方自治体で働く職員も数多くいます。
「安定している」というイメージだけで「楽そう」と思われている部分がありますが、仕事である以上は地方上級公務員にも苦労はあります。
また、国民の税金を使っての仕事や給与であるため、言われなき中傷をされることもあるかもしれません。
時には「公務員とは、何なのだろう」と考えることもあるかもしれません。
しかし、公務員が国のため、地域のために働いてくれるからこそ国民が安心して生活できているという面もあります。
「自分も、社会や誰かの役に立ちたい!」という熱い思いを持っている人は、ぜひとも地方上級公務員としてお仕事をされてはいかがでしょうか。