心理学検定の独学での難易度はどのくらい?取得のメリットも同時に調査

masman

by greentea

更新日:2019-02-23

公開日:2019-02-23

心理学検定独学での難易度

多くの人に受検されている「心理学検定」。実はほとんどの人が独学で合格しています。大学院入試に有利になるなどメリットが大きい心理学検定。受検するにあたっての難易度、そして効果的な勉強方法なども調査しました。


心理学を学ぶにあたってやはり取得しておきたいのは「心理学検定」。
実は、心理学を専門的に学ぶ大学生だけでなく、ゼロから学ぶ人、また10代~60代に渡って幅広い層が取得を目指しています。

なぜ心理学検定が必要なのか?難易度はどのくらい?
資格取得のメリットや独学での勉強法などを調査しました。

心理学検定とは?概要

心理学検定難易度

心理学検定は試験形態が少し複雑になっています。また、試験の実施は1年に1回のみです。心理学検定を受検する上でまずは簡単に検定の概要を見ていきます。

心理学検定の受検資格

受検は誰でも可能です。大学の所属・卒業、年齢・性別などは一切関係なく、誰でも受検可能となっています。

また、心理学を専門としていない職業の人も受検しています。
人とのつながりや関わり方において、心理を体系的に学んでおきたいという人は多いです。

心理学検定の試験科目

心理学検定の試験科目は大きく分けて2つの領域、そこからさらに5科目ずつ分かれた計10科目から選択になります。

A領域
・原理、研究法、歴史
・学習、認知、知覚
・発達、教育
・社会、感情、性格
・臨床、障害

B領域
・神経、生理
・統計、測定、評価
・産業、組織
・健康、福祉
・犯罪、非行

以上5科目ずつ、計10科目に分かれています。
この中から科目を選択し、その合格数に応じて認定級が決定します。

また、1度の受検で3科目、6科目、8科目の3つから科目数を選択します。

心理学検定の認定級

心理学検定の認定級は取得の難易度別に3つに分かれています。

特1級:A領域の5科目、B領域の5科目の計10科目すべてに合格
特1級は最も難易度が高いです。1年に1度の試験で最大8科目選択可能なので、取得まで最低でも2年かかります。

1級:A領域の2科目を含む計6科目に合格
1級は特1級に比べて取得しやすくなっており、1度の試験で取得可能です。

2級:A領域の2科目を含む計3科目に合格
2級は最も難易度が低いです。3科目に合格すれば良いので短期間でも取得を目指せます。

心理学検定の問題形式

全て4つの中から1つ正解を選ぶ4肢選択問題です。また、各科目から20問が出題され、全科目合計200問からなります。

全ての科目が問題冊子に掲載されており、受検当日に選択します。

心理学検定の試験時間

選択科目数によって試験時間が異なります。

3科目:60分 6科目:120分 8科目:160分 となっています。
単純計算で試験時間は1科目あたり20分ですが、時間内でしたら科目ごとの時間配分は自由です。

3科目受検して1科目だけをじっくり解く、6科目しか勉強していないがあえて8科目で受けて試験時間を長くする、など色々な工夫ができます。

心理学検定の受検料

個人申込の場合の受検料です

3科目:6,480円 6科目:8,640円 8科目:10,800円 となっています。

心理学検定の科目免除制度

心理学検定には科目免除制度というものがあります。
5年以内に合格した科目を合算して級を取得することができます。

1回の試験で全て合格する必要がなく、チャンスが広がる制度です。
なお、特1級取得には合格科目が10科目必要なため、この制度の利用が必須です。

心理学検定取得のメリットとは?

様々な心理学系の資格の統合を目指して作られたのが心理学検定です。基礎として十分な心理学検定のメリットについて見ていきます。

メリット1 心理学を学んだ証になる

心理学系の資格はたくさんあり、専門的分野に分かれています。そんな中で統一を目指して始まったのが心理学検定です。

そのため、心理学の基礎を網羅することができメリットが大きく、「心理学を学んだ人である」という何よりの証になります。

現状として、心理学系の資格は大学で心理学系学部の在籍、卒業、院卒業などの厳しい条件があるものが多いです。
そんな中、心理学検定は受検資格を設けていないため、誰でも取得することができます。

心理学検定は心理学の初心者、大学に行っていない人なら心理学を学んだ証として十分な資格です。

メリット2 大学の単位取得・院入学で優遇される

初心者だけでなく、すでに心理学を専門的に学んでいる学生にも有利になるのが心理学検定のメリットです。

大学院入試において、1級、特1級の合格者には小論文試験が免除されたり、心理学検定の資格が所得単位そのものとして認定されたりと有利になります。
心理学検定の資格取得を在学中の目標としている大学も多数あります。

そして、検定そのものが大学院入試の基礎となっているため、入試対策の1つとして同時に取得を目指す場合も多く、心理学を学ぶ学生にとってメリットは大きいです。

メリット3 他の心理専門資格の必須条件である

心理学検定は心理学の基礎的部分ですが、他の心理系資格はそこから専門的に分かれていきます。
健康心理士や認定カウンセラー、応用心理士の資格取得には心理学検定に合格していることが必須条件になっています。

様々な学会で入会の際必要になるため、心理学をこれから先もっと学びたい、仕事にしたいという人には持っていて損はなく、大きなメリットになります。

心理学検定の実際の難易度とは?

心理学検定難易度

心理学検定の実際の難易度はどの程度なのか見ていきます。

心理学検定の合格率

2018年8月実施の最新の合格率は以下の通りです。

1級合格:約21.6% 2級合格者:約27.7%

1級合格の中には、特1級合格基準に達している人もいます。
数字で見ると低いように感じますが、きちんと対策すれば誰でも合格できると言われています。

心理学検定の合格ライン

心理学検定の合格ラインはどの級でも約6割の正答率となっています。1科目あたり20問の出題なので、正答数は12問がボーダーラインです。

以前は受検者の内上位6割が合格という相対的評価でしたが、2018年度より明確な合格ラインが定められました。

科目の中でも統計が難関

心理学検定の中で最も難易度が高いとされている科目が統計です。
統計で出題される計算問題を苦手にしている受検生がたくさんいます。
現に、受検生の統計科目の選択率は低くなっています。

2級、1級でしたら避けることができますが、特1級では必須になります。苦手な人はきちんと対策する必要があります。

心理学検定の独学での勉強法とは?

心理学検定を受検し、合格した人のほとんどが独学での勉強です。どんな方法が効果的なのか、より具体的にまとめていきます。

テキストを覚え込む

心理学検定ではほとんどが暗記問題です。テキストの内容をきちんと暗記するだけで合格へは近づいていきます。

おすすめのテキストはこちらです。

心理学検定 基本キーワード

心理学検定基本キーワード

分からない単語があればその都度索引で調べ、1つ1つ確実に記憶していきます。

この他にも、試験を実施している日本心理学諸学会連合の発売している公式テキストと問題集は必須です。

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心理学・入門

心理学・入門

こちらは公式テキストではありませんが、心理学について易しく、分かりやすいような内容になっています。

公式のキーワード集を見る前に、まずこちらに目を通してみると勉強の意欲が湧きやすいかもしれません。

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統計検定3級・4級

統計検定3級・4級

前述した難関科目である統計をもっと練習したい人にはこの問題集がおすすめです。

統計検定という別の検定の問題集になりますが、計算問題ではたくさんの問題を解いて慣れることが重要ですのでおすすめです。

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受検科目はあらかじめ決める

心理学検定ではたくさんの科目からの選択制を取っています。
ですが、勉強していくにあたり自分の興味のある科目にあらかじめ絞ることからスタートしましょう。

時間をしっかり作る

心理学検定はしっかりと勉強しなければ合格できません。
一般常識の範囲を超えた専門分野ですので、「1週間で間に合う」などという考えはしないほうが無難です。

まずは試験対策の勉強時間を作ることが大切です。電車での移動時間などのスキマ時間だけでなく、家や学校などで心理学検定を勉強する時間というものを自分で設けていきましょう。

勉強時間の目安としては、1日2時間以上、休日には6時間程度です。大体2ヶ月程度しっかり勉強していけば2級には余裕をもって合格でき、1級も狙えると思います。

基礎を固めてから過去問

心理学検定では専門分野が多いため、初心者が独学で勉強するのにはまず基礎を固めることが必要です。
ですので、まずは基本キーワードを覚え、一問一答を確実に答えられるようになってから公式問題集へ移りましょう。

過去問は限られた数しかないので貴重です。まずある程度の知識をつけてから、実力を試す形で過去問題集に入るのが理想的です。

反復して記憶を定着させる

心理学検定の合格者の声でよく目にしたのが「忘れてしまいがち」ということです。
やはり専門用語、専門知識が多いため、何も知らない人だとなかなか頭に入りにくいです。

そのため、勉強法としては先程の勉強時間を作ることに加えて、こまめに勉強していくことが大切です。間違えた問題や分からなかったところを重点的に何度も繰り返していくと記憶は定着されていきます。


心理学検定についてまとめ

心理学検定は難しそう、と思っている方もたくさんいると思います。
しかし、独学でもしっかりとした勉強法で対策していけば誰でも簡単に合格することができます。

また、資格取得のメリットも多く役に立つ場面がたくさんあります。
まだまだ曖昧な「こころ」について、体系的に知っていることは人との関わりをより豊かにしてくれるでしょう。

興味のある人、心理についてしっかり学びたいという人は是非、心理学検定を受検してみてはいかがでしょうか?

コメント・口コミ・体験談

  1. ひつじ より:

    独学で初めて勉強する心理学だったのでこんな勉強法で良いのかなど疑問だらけの中で受験しました。特に何か職業に使う為に取ったのではなく、自分自身の趣味であった心理学を何か形にしておきたいという思いで勉強して取りました。なかなか思っていたよりも難易度が高くて働きながらの勉強は辛い時もありました。でも、やっぱり心理学というのは生きていく上で必ず関わるものなので職場での人間関係から始まり、あらゆる人との関係の中で知識がないのとあるのでは付き合い方も変わってきて楽に生きれるようになりました。この人はこんな背景があるからこの言葉を選ぶのかなとか全てが正解ではありませんがそうやって一歩引いて人を見れるようになったことが一番大きな変化でした。そうすると少し自分も冷静になれて今までなら必要以上に落ち込んでいたことも気にしなくて大丈夫だと思えるようになりました。
    (ひつじ/神奈川県在住/20代/女性)

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