科学者と化学者の違いって?女性でもなれるのか、年収も調査!

masman

by oka

更新日:2019-05-31

公開日:2019-05-31

科学者になるには

科学者(かがくしゃ)と化学者(かがくしゃ)。同じ読み方でも仕事内容は異なります。今回は科学・化学の研究者のなり方や年収、また女性でもなれるのかについて調査しました。日本の著名な女性科学者についてもまとめています。


科学者化学者、どちらも読みは「かがくしゃ」です。同音異義の言葉ですが、その違いについてご存知でしょうか?

今回は、科学者と化学者の違い、女性でもなれるのか?また、気になる年収などについて解説します。

科学者と化学者。どちらの場合も、自分が研究したい分野について学べる大学や大学院を卒業し、研究機関に就職することで、研究者としての道が拓けます。


科学者と化学者の違いって?

科学者と化学者の違い

科学は「Science」、化学を「Chemistry」と英語では表記します。違いについて大雑把に説明すると、科学という大きな枠組みの中の一分野が化学ということになります。

それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

科学者とは

科学者とは、一般的に自然科学を研究する人を指します。広義の科学(Science)には、自然科学のほかに人が作り出したものを扱う人文科学社会科学が含まれます。

物理学、生物学、地球科学、天文学など自然を対象とした科学自然科学といい、化学(Chemistry)もそれに含まれます。

化学者とは

一方で、化学とは「物質を構成している原子や分子に注目し、物質の成分組成・構造、その生成と分解の反応および他物質との間に起こす反応を研究する学問」を指します。

自然科学を研究する人を科学者、その中でも特に化学について研究する人を化学者と呼ぶ、と考えてよいでしょう。

仕事内容と年収は?

対象は異なるとはいえ、両者とも「研究する人」という共通点のある科学者と化学者。

仕事内容と年収について、詳しく見てみましょう。

仕事内容はどう違うの?

科学者と化学者どちらの場合も、収入を得るためには、大学や大学院、または民間企業の研究部門などの研究機関に所属する必要があります。

そこで自分の専門分野について研究をおこない、研究成果を論文にまとめたり、学会で発表したりすることで学者としての実績を積んでいくことになります。また、民間企業であれば商品開発に研究成果が活かされることもあるでしょう。

国や地方の公務員の研究者として働く道もあります。

国家公務員と地方公務員でそれぞれ研究職がありますが、どちらもまずは公務員試験に合格しなければなりません。

研究職の公務員は採用人数が少ない傾向にあるので、民間企業の研究職よりもさらに狭き門である点には注意が必要です。

なお、国立の研究機関には、警察庁の科学警察研究所、気象庁の気象研究所、厚生労働省の国立感染症研究所などがあります。

年収はどのくらいなの?

賃金構造基本統計調査によると、自然科学系研究者の平均年収は約674万円です(2017年)。

男女別に見ると、
男性:約707万円
女性:577万円
となっています。

もちろん大手企業の研究部門に所属していたり、私立大学の教授クラスであれば年収も高くなります。

優れた業績を認められて権威ある賞を受賞すれば、講演料や執筆した書籍の印税で多額の副収入を得ることも夢ではありません。

女性でもなれる?

女性でも科学者になれるのか

女性が研究者になるには?

科学者になるルートは男女ともに差異はなく、まずは自然科学を学べる大学・大学院に進学することが第一歩です。

そこで大学院を修了して博士号を取得し、執筆した論文が評価されると、研究機関や民間企業の研究部門に雇用される機会を得やすくなります。

総務省統計局の科学技術研究調査によると、2018年の国内の女性研究者数は過去最多を更新し、15万500人となっています。

研究者全体に占める女性の割合は16.2%となっており、こちらも過去最高です。

ただし世界に目を向けると、STEM(科学・技術・工学・数学を指す)分野の女性研究者の割合は34.4%ですので(2015年)、日本の女性研究者の割合はまだ低水準にあるということが分かります。

女性が研究職を続けるのは難しい?

2017年に内閣府が公表した「科学技術と社会に関する世論調査」によると、日本の女性科学者が少ない理由として「出産や育児による研究の中断からの復職は難しいと思うから」をあげる人が最も多かったことがわかっています。

女性研究者の活躍を推進するために、文部科学省所轄である国立研究開発法人・科学技術振興機構(通称JST)は様々な施策をおこなっています。

例えば「出産・子育て・介護支援制度」は、ライフイベントにおいても研究を継続できるよう研究者を支援する目的で設置されています。

また、2019年より新設された「輝く女性研究者賞」は、「持続的な社会と未来に貢献する優れた研究等を行っている女性研究者及びその活躍を推進している機関を表彰する」という制度です。

今後も女性研究者の活躍推進の気運は高まっていくはずですので、研究者を目指す女性にとっては追い風といえるでしょう。

著名な女性科学者

ここで、日本の著名な女性科学者の一例をご紹介します。

猿橋勝子(1920~2007)
地球化学の専門家。優れた女性科学者に贈られる「猿橋賞」の創始者。海洋の放射能汚染調査について研究し世界的に評価された。1958年に「日本婦人科学者の会」(現「日本女性科学者の会」)を設立。

阿武喜美子(1910~2009)
日本婦人科学者の会」(現「日本女性科学者の会」)初代会長。日本における女性初の大学院生。生物学、医学、薬学の分野において重要な糖化学の基礎を築いた。

米沢富美子(1938~2019)
物性理論の専門家。アモルファスと呼ばれる結晶構造を持たない物質の性質を解き明かす理論研究の第一人者。1996年に女性として初めて日本物理学会の会長に就いた。優れた女性研究者に贈られる「猿橋賞」と「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」を受賞。

ここで挙げたのはほんの一例ですが、多大な功績を残された女性科学者は多くいらっしゃいます。科学者を目指す時に「女性だから」という理由で引け目を感じる必要は一切ありません。

科学者と化学者についてのまとめ

科学者と化学者の違いや、年収、女性でもなれるのか?の情報についてまとめました。

研究職は自身の知的探求心を満たし人類の繁栄にも貢献できる可能性がある素晴らしい仕事です。

日本の女性研究者の数は年々増加しています。研究を生業として続けていくことは困難な道かもしれませんが、女性研究者が活躍するための土台づくりは今後も進んでいくでしょう。

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