食品衛生管理者と食品衛生責任者は資格や仕事に違いがある?

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by ari_na

更新日:2019-06-24

公開日:2019-06-24

食品衛生管理者

食品の衛生に関する資格には、”食品衛生管理者”と”食品衛生責任者”というものがあります。この2つの資格は、普段どのような仕事をしており、活躍の場はどんなところなのでしょうか?また、それぞれに違いがあるのかも分かりやすくご紹介していきます!


私たちが普段口にする食品は、工場などの見えないところで製造されていることが多いです。
普段我々が口にしている食品の衛生や安全管理は、しっかりと資格を持った人が行ってくれています。

そこで今回は、食品の衛生に深く関わっている”食品衛生管理者”と”食品衛生責任者”という2つの資格についてご紹介します!
この2つはどのような仕事を担当していて、資格に違いなどがあるのでしょうか?分かりやすく解説していきます!


食品衛生管理者とは?

食品衛生管理者とは

”食品衛生管理者”とは、食品法によって決められている加工食品を製造・加工するための施設に必ず配置されています。
食品の一例を挙げると、マーガリンや魚肉ソーセージ、全粉乳などです。

食品衛生管理者は、これらの食品が安全な状態で製造・加工され、それぞれの家庭や料理を提供する飲食店に届けるという大きな役目を担っているのです。

国家資格が必要

食品衛生管理者になるには、まず国家資格の取得が必要になってきます。
国家試験と聞くと身構えてしまう人もいるかもしれませんが、食品衛生管理者の資格は講習会に参加することで取得が可能となっています。

とりわけ難しい試験を受けるわけでもなく、次のことに該当する人などは受講の対象となります。

1・高校卒業に相当していて、食品や添加物の製造・加工の業務に3年以上携わった経験がある人
2・医師や歯科医師、獣医師、薬剤師の資格を持っている人
3・大学などで「畜産学」「水産学」「農芸化学」「医学」「獣医学」「歯学」「薬学」を学んだ人などです。

このように、誰でも簡単に受講できるわけではありませんが、大学などを卒業していなくとも、食品衛生管理者を目指す場合は食品の製造・加工の業務に一定の年数勤務すればOKです。

食品衛生管理者の仕事内容は?

食品衛生管理者の存在は、食品業界で需要が高まりつつある職種です。

職種名を聞いただけでは、今ひとつどのような仕事をしているのか想像しづらいかもしれません。
一体、普段はどこでどのように働いているのでしょうか?

職場の衛生管理を徹底する

食品衛生管理者の仕事で、とくに大きな業務は職場の食中毒の防止です。
工場で製造される食品は大量にあるので、一つ一つに神経を使いますが、消費者に万一のことがあってはいけないので、十分な配慮が求められます。

どこの職場でも衛生管理を徹底して行うことに変わりはありませんが、食品衛生管理者のみならず、すべての従業員に対しても衛生教育を指導していきます。
一人が気をつけていても、他の人が油断をしていては重大な事故につながりかねません。資格があろうとなかろうと、皆で徹底しなくてはなりませんね。

「食品衛生法」のスペシャリスト

食品衛生管理者は、「食品衛生法」と呼ばれる食品の衛生に関する法律に長けています。

この知識を活かして従業員を育成するほか、保健所と協業して食中毒の防止に努めます。
万が一食中毒が発生してしまった場合でも、速やかに対処する準備を整えるなど、食品衛生管理者の仕事は責任重大です。

食品衛生責任者とは?

レストラン

続いては、”食品衛生責任者”についてご紹介します。

食品衛生責任者とは、食品を扱うお店などを始める際に、営業許可を受ける施設ごとに1名以上いなくてはならない責任者のことです。

食品衛生責任者は、保健所が実施する講習会などに参加し、定期的に受講することになります。
主に次のような資格を持っている場合は、講習会に参加しなくても食品衛生責任者になることができます。

講習会を受けなくても良い資格

講習会に参加しなくても食品衛生責任者になることができるのは、「調理師」「栄養士」「製菓衛生師」など、食に携わる資格がある人です。

他には「と畜場法に規定する衛生管理責任者」「と畜場法に規定する作業衛生責任者」など、牛や豚、馬などの家畜を解体して食肉に加工する施設に勤務している人。
また「食鳥処理衛生管理者」と言って、食鳥を屠殺や解体する施設に勤務している人。

「船舶料理士」「食品衛生管理者や、もしくは食品衛生監視員となることができる資格を有する者」なども含まれています。

それ以外の方は、養成講習会に参加して資格を取得することができます。

ちなみに東京都の場合、17歳以上の方であれば誰でも講習会に参加することができますが、現役の高校生は対象外となりますので注意が必要です。
また、外国人の場合は「在留カード」か「永住者証明書」を持っていて、日本語が理解できる方であれば参加できます。

食品衛生責任者の仕事内容

食品衛生責任者の仕事は、レストランをはじめとする飲食店や、食品製造工場が食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、食品衛生上の管理運営を行うことです。

もしも食品衛生上、危ないと感じることがあれば、改善のために動かなくてはなりません。

1つの施設につき、1人

食品衛生責任者は、営業許可が下りた施設1つにつき、必ず1人いなくてはなりません。

例えば、レストランやコンビニエンスストア、スーパーマーケットなどでも複数の店舗を持つチェーン店はいくつも存在します。
ですが、複数の施設をまたいで1人の食品衛生責任者が兼任することはできないので注意が必要です。

”食品衛生管理者”と”食品衛生責任者”との違い

”食品衛生管理者”と”食品衛生責任者”の資格は、類似しているので混同されがちです。

しかし、食品衛生管理者は、食品衛生責任者よりも「上位職」であると言われています。
食品衛生管理者の資格を持っている人が食品衛生責任者になることは可能です。

ですが、食品衛生責任者が食品衛生管理者になることはできないのです。

他にも次のような違いがあります。

必要とされる場所が違う

食品衛生管理者は、飲食店やお弁当、お菓子、飲み物を製造する工場には必要ありません。
乳製品や魚、食肉などの別のものに加工する工場にいなくてはならない存在です。

逆に食品衛生責任者は、食に関わる現場において、大体の場所で必要とされています。
食品衛生管理者と食品衛生責任者の両方を一度におく必要はないとされていますが、資格の名前は似ていても、立場や仕事内容には大きな違いがあることが分かります。

食品衛生管理と食品衛生責任者についてのまとめ

食品衛生管理者と食品衛生責任者は、名前の語感が似ていることから混同されがちな資格です。

実際に仕事内容などには大きな違いがあり、まず食品衛生管理者は国家資格の取得が必要です。
加工食品を製造・加工するための施設においては必ずいなければならず、職場の食中毒を防止し、十分な配慮が求められます。

一方で食品衛生責任者は、営業許可が下りていて食品を扱っているお店などで、必ずいなくてはなりません。
資格を持っている人がいくつもの店舗を兼任することは許されず、各施設に1人ずつ配置されています。

どちらも責任が大きな立場ではありますが、食品を扱う業界において必要不可欠な存在です。

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