貿易実務検定の難易度は?独学でも過去問を抑えれば合格できる?

masman

by ishii_

更新日:2018-12-01

公開日:2018-12-01

飛行機

貿易実務検定ってそもそも何の仕事をするための検定なの?難しそうな名前の検定だけど独学でも合格できる?そんな疑問に対して、貿易会社に勤めていた筆者が過去問や経験を踏まえ難易度や日程に関してまとめてみました。


企業の求人サイトを眺めていると、貿易業界の募集を最近よく見かけます。

私もエントリーしてみたいけど「貿易事務って何?」「英語が必要なの?」という印象や考えがある方もいるのではないでしょうか。

この項では、とりあえず貿易実務検定を受験してみようかな?という方に向けて難易度や独学での合格可否について過去問や筆者の経験を交えて紹介いたします。
受験日や受験料に関しても記載しておりますので参考にしていただけばと思います。

貿易実務検定の難易度と気になる合格率は?

船 

難しそうな名前の検定だけど難易度は?という事で、貿易会社に勤めていた筆者の経験と過去の合格率から難易度に関して探っていこうと思います。

貿易実務検定のC級に関しては二人に一人が合格?!

過去の合格率の平均点を見ますと、C級54.3%,B級42.7%A級31%となっております。
A級こそ難易度は高めになっていますが、C級、B級に関しては実質二人に一人が合格出来るレベルになっております。

実際に筆者自身問題を解いてみましたが、C級に関しては電車やバスでの移動時間を使って参考書を暗記するレベル、比較的短いスパンでの勉強時間で大丈夫なように感じました。

簡単ならC級を受けないで、いきなりB級受けても大丈夫かなと思う方も中にはいるかと思います。
確かに合格率を見ると42.7%ですのでそこまで難しくないように感じます。
しかし、問題を見てみた感じですと結構実践的な問題内容になっており、特に貿易に関する財務の部分を理解していないと難しいように感じました。

公式のサイトでも、B級は実務経験1~3年向けと紹介されておりますので、貿易知識が全くない所からの勉強はあまりオススメいたしません。

合格率が安定している C級と違いB級は近年合格率が30%近くまで落ちていますので、それなりに難しいと考えた方が良いでしょう。

それでは一番高級となるA級に関してですが、「難しい」です。筆者自身過去問をみても解りませんでした。

問題の内容に関しては法的なルールやそれに乗っ取った判断に関する内容が多く、貿易用語に関しても実際の実務の中で余り聞いた事がない、親しみがない用語が多かったです。

公式サイトではA級は3~4年の実務経験向けという事になっていますが、B級に比べより深い知識が必要になりますし、貿易実務の中でも大抵は業務を分担しておりますので包括的な貿易知識が必要なA級では中々実務経験だけでは解けない難易度に感じました。

合格率に関しても、30%から余り前後の変化がありませんので、常に安定した難易度であると言えますね。

<合格率に関して>

貿易実務検定の級ごとの特徴は?

これから受けようかなと思っている方はどれくらいの級を持っていれば実務で困らないのか?就職に有利になるのか?が気になる所だと思いますので、筆者の感じた感想と企業の募集要項などを見ながら分析したいと思います。

正直に申しますと、貿易実務経験が全くない方がこれから貿易会社で働こうかなと思っているレベルであればC級で問題ないかと思います。

そう言われても、何が問題ないのか?具体的なイメージが湧かない、という方に2通りの求人内容を見比べて説明いたします。

貿易実務検定、C級の具体的なレベルは?

 募集要項
仕事内容

貿易事務、手に職をつけて達成感が味わえる !!未経験者歓迎!!!

例えば、外車、コスメ、インテリア、スマホのパーツなど。クライアント先(物流会社・商社・メーカーなど)への配属となり、
様々な輸出入に関する書類制作をはじめ、貿易関連事務をお任せいたします。
入社後は1~2週間の研修があり、未経験から安心してスタートできる環境です!!!

[主な仕事内容]

~各種書類の作成~

インボイス、パッキングリスト、輸入申告書、船荷証券などExcelフォーマットへの必要事項の入力。

[高い英語力は必要なし!]

海外とのやりとりも発生しますが、メールでのやりとりが主で、定型文があるため、高い英語スキルは必要ありません。
日々の業務に携わる中で、自然と少しづつ英語力が身につきます。

<出典:エン転職>

まずこちらの求人内容になりますが、「未経験者歓迎」となっております。

業務内容に関してですが、各種書類の作成という事で表記されているインボイスや輸入申告書は決まったフォーマットに決まった内容を書くケースがほとんどです。
文書自体は英文な場合が多いですが、毎回決まった文書内容であり、さらに言えば内容の理解をしていなくても業務遂行は可能です。

この仕事内容であればC級あれば十分かと思います。

貿易実務検定、B級・A級のレベルは?

B級・A級のレベルはいかがでしょうか?筆者個人の考えになりますので必ずしもその通りだというわけではありませんが、下記のような求人内容かと思います。

 募集要項
仕事内容

生活雑貨の海外営業(東南アジアや中国など海外マーケットの新規開拓)

東南アジアや中国を対象に、海外マーケットを新規開拓していく海外営業をお任せします。
販売戦略の立案やマーケティング、展示会への参加など、幅広い業務に携わっていただきます。
また、現地に直営店の設立を予定しており、こうした海外展開の戦略立案にも関わっていただきます。

[主な仕事内容]

~海外からの問い合わせ対応~

現在、香港や台湾、その他東南アジアなどのお客様から問い合わせが急増中。
こうした問い合わせの対応からスタートします。商品の価格や特徴をご案内し、サンプルの発送などを行います。

~世界最大級の展示会へ参加~

年に一回、四月に開催される世界最大級の展示会に参加し、当社商品の案内を行います。
バイヤーとの商談や見込み客の発掘を行います。

~現地での直接営業~

海外への出張時、取引先からの紹介や目についた新規顧客への営業を行います。

~マーケティング、貿易実務~

売れ筋商品の分析やマーケテイングを行います。
また、輸出業務に関わる書類作成や船のブッキング、カタログの英訳など、幅広い業務をこなしていただきます。

[仕事のポイント]

現在、海外の取引先は40社。アジアが好調ですが、この勢いを富裕層が拡大している東南アジアや中国
などにも広げていきたいと考えています。
そのため、海外営業部の立ち上げ業務や販売戦略の立案にも携わっていただきます。

<出典:エン転職>

貿易に関する仕事内容としては船のブッキングや実際の輸出に関わる業務となっており、さらに新規開拓や問い合わせへの対応が含まれておりますので、広い貿易知識が必要だと思われます。
B級、A級は自身のスキルアップや仕事への理解を深める為に受ける方が多いのではないでしょうか。

その他にも様々な輸送手段を組み合わせて荷物の輸送を手配するフォワーディング作業などの貿易業務にはB級くらいの知識が必要かと思います。

勿論、優れた研修制度やOJT制度がある会社は未経験者でも関係なく採用いたしますが、そうでない場合は募集要項に「経験者推奨」や「貿易実務経験者募集」などの要項があるかと思いますので参考にしていただければと思います。

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貿易実務検定は独学でも大丈夫?過去問の特徴は?

ノート勉強

結論から申しますと、全くの貿易実務未経験者でもC級であれば十分独学で合格が可能です。

貿易実務検定の公式サイトより過去問例を見て頂ければ解りますが、基本的には一問一答形式で選択式となっております、英語での問題にかんしては専門的な単語もなく、高校生レベルの英語で十分解く事が可能です。

C級に関しては「過去問集を購入し、解けなかった場所を丸暗記する」「参考書を購入し移動時間などを使って文脈の流れと用語をなんとなく理解する」この二つの対策を行えば、選択式の問題ですので十分独学で合格が可能だと思います。

貿易実務検定のB級・A級はやっぱり難しい?

筆者も解いてみましたが、それなりに難しいと手応えを感じました。

特にA級に関しては、実務経験やC級やB級の所持無しに合格するのは中々難しいレベルです。筆者自身全く解りませんでした。

問題内容に関しましても法令や判断を煽る問題があり、形式も筆記が含まれます。英語のレベルに関しても専門的な用語が多く、日常レベルの英語では解けなくなっております。

実際の貿易業務を行う中でもここまでの知識を持っている人は中々いないのではないでしょうか。
通関士の資格とは別の方向性で貿易のプロフェッショナルだと誇れるレベルかと思います。

B級に関しては、独学で合格が出来た方の投稿記事を見かけます。

記事内容を見る限りは大体C級と同じような勉強方法なので、「勉強にかける時間が長い」、あるいは「勉強の効率が良い」という事だと思います。

こういった資格に関する勉強は内容を100%理解していなくても、過去問の暗記や問題系統の把握で合格できる場合がありますのでC級が簡単に感じた方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

しかし、B級まで持っていれば実務で全く困らないと言うわけではありませんので、「実務で困らないように」という目的で受験する方は気をつけましょう。

<公式過去問リンク>

貿易実務検定の日程と受験料

ここまで読んでいただいた方は恐らく「受けたい」「受けてみようかな」という方だと思いますので、貿易実務検定の日程および受験料に関してまとめてみました。

詳しい日程は公式のサイトを閲覧してみてください。A級に関しては年2回と少なめですが、C級に関しては年5回も開かれております。
これは数ある検定や資格の中でも多い日程になると思います。

〜日程と受講料に関して~

       C級 B級 A級
開催日程 3月、5月、7月、10月、12月 3月、7月、12月 7月、12月
受験料 ¥5,980円 ¥7,150円 ¥12,343円
試験時間 2時間15分 2時間45分 3時間10分

12月のテストに関しましては申し込み期間が終了してしまいましたので、次回3月の試験が直近での日程となります。
試験日の一ヶ月前ごろより申し込み期間となりますので1月〜の申し込みになるかと思います。

<日程に関して・申し込み日>


貿易実務検定に関してまとめ

冒頭でも書かせていただきましたが、近年「貿易業務に関わる仕事」の求人が増えております。
理由といたしましては、現場の高齢化や人気の無さ、難しい業務のイメージ等があるかと思います。確かに、貿易実務はクリエイティブな仕事ではありませんし、ルーティンワークが多いのも確かです。

しかし、実務年数を重ねるほどプロフェッショナルとして社内で一目置かれる存在になれます。実際現場では「その人がいなければ仕事が回らない」という事も多々あります。
また、「手に職を」という点でも、ルールややり方を日々勉強しつづければならないPC業界と違い、貿易実務は一生涯変わることのない能力となります。

現場では貿易実務経験者が常に足りていませんし、C級であれば難易度も低くなっておりますので、この機会に貿易実務検定に挑戦してみるのはいかがでしょうか。

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