校正技能検定の合格率や難易度、独学で初級・中級・上級は合格できる?

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by 資格広場編集部

更新日:2019-07-10

公開日:2018-03-12

校正技能検定の合格率や初級・中級・上級の難易度などまとめています。校正技能検定は文章の確認・修正を行う専門知識を有する検定です。様々な職場で活用できる資格で、独学で取得は可能なのか?校正技能検定の詳細をご紹介しています。


校正技能検定についての試験や合格率など詳しくまとめています。

校正技能検定は文章の誤字や脱字などを確認・修正する能力を認定する試験です。

今回はそんな校正技能検定の試験についての詳細と年収や将来性についてご紹介していきます。

校正技能検定の資格は様々な業務に活用できる有用な資格となりますので、文章に興味のある人は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?


校正技能検定ってどんな資格?

校正技能検定

校正技能検定は「出版学校日本エディタースクール」が運営管理を行っております。

出版学校日本エディタースクールとは:

出版界で働く編集者や校正者を養成する学校です。

出版業界で仕事をしたい方や、出版社の社員や企業の広報担当者向けに、さまざまなカリキュラムを実施しています。

また、校正検定を主催しており、編集者や校正者といった職能の確立を促進している学校となっています。

校正技能検定の資格について

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校正とは、誤字脱字などの不備や不適切な部分を正しく直すことを言い、校正作業では不備をなくして文書等を仕上げます。

特に、最近はデジタル化が進んだため、より一層に校正が重要となっており、文字や表現の正確さ、正しさが重要となっています。

そのため、校正作業は非常に需要が高まっており、校正検定の取得は出版業界への就職においてはほぼ必須となるほどです。

出版業界以外にも校正の技能は多く用いられ、文書作成や点検などの業務への信頼性向上が望まれる一般企業でも活かすことのできる重要な技能となっています。

校正技能検定取得のために必要な知識・受験資格

校正に関する基礎知識及び、漢字や熟語の正しい意味、使い方などの知識が必要です。

我々が日々使う日常的な用語や場に応じた言葉の使い分けなど、常識的な知識があれば、それほど難しくはありません。

校正技能検定を受験するにはどのような条件が必要となるのでしょうか?

校正技能検定の受験資格については以下のようになります。

校正技能検定の受験資格
  • 校正技能検定上級:中級資格を取得している
  • 校正技能検定中級:(以下詳細)
  • 日本エディタースクールの所定コース修了者
  • 全日制(編集者養成総合化での前期教室を修了した者)
  • 全日制(校正者養成専門コース・校正実務コース・編集実務コースの修了者)
  • 夜間部(夜間部校正コース修了者)・校正教室(校正基礎/A-5・タテ組校正/B-5/B-7・ヨコ組校正/B-6/B-8の修了者)
  • 通信教育部(通信教育部修了者:校正コース・校正フレックスコース・出版編集コース)
  • 土曜本作りコース修了者
  • 各教育機関での実技訓練受講者
  • 校正に関する各教育機関での修了者
  • 校正の実務経験者
  • 検定委員会に認定された者
  • 校正技能検定初級:各教育機関で指定単位科目を修得した者

校正技能検定取得の為の勉強法

校正では集中力と情報収集能力が重要になってきます。

しっかりと文字確認を行う為に相当な集中力を必要とし、それを的確に修正する為には情報収集能力もポイントとなります。

校正検定では日本エディタースクールの指定コースを受ける必要があり、勉強方法としては指定コースでの授業内容の勉強で十分といえるでしょう。

独自の勉強法に関しては参考書や学校で学び身に付ける事ができますが、とにかく経験と慣れが能力向上の鍵になってくるので、ひたすら学習とそれによって忍耐や集中力の向上ができる環境を作っていくようにしましょう。

特に、日本エディタースクールは校正検定自体も運営しているため、授業内容を的確に理解、実践さえできていたら、十分に合格を目指す事ができます。

授業内容を正確に把握、復習し、実技も十分に行って校正検定に望みましょう。

校正技能検定は独学でも目指せる!

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校正技能検定の初級を取得するには指定のスクール修了者のみとなります。

校正技能検定を独学で取得する為には通信講座も活用していくと、とても解りやすくスムーズに合格を目指す事ができます。

通信講座などに時間を使う事のできない場合には、独学でも合格を目指す事が十分に可能です。

試験対策では主にテキストを利用し、各級に応じた勉強を繰り返す事が重要となります。

校正技能検定の試験料・試験内容・難易度・合格発表について

校正

校正技能検定の試験に関する情報をまとめています。

試験料や試験内容や試験の難易度など試験に関する詳細を確認して、検定を受ける人は事前に内容を把握しておきましょう。

校正技能検定の試験料

中級の検定料は8,640円/準中級は3,240円上級の検定料は9,720円で、全て税込みです。

ただ、中級の受験資格に「日本エディタースクールの指定コースを修了していること」が含まれるため、検定料以外に、コースの授業料も実質的な検定料に含まれます。

また、上級の受験資格に中級の合格があるため、上級合格には日本エディタースクールの指定コースの受講料、中級の検定料も実質的に必要となります。

校正技能検定の年間試験回数

上級は中級の合格者のみが受験可能となります。

年に1~2回実施され、試験の約2ヶ月前までが申し込み期間となっています。

  • 上級:毎年3月頃(年1回の実施)2019年は3月31日(日)
  • 中級:毎年7月,12月(年2回の実施)2019年は7月28日(日)

校正技能検定試験:初級・中級・上級の各科目内容

上級、中級ともに学科試験と実技試験が実施されます。学科試験では一般教養的な知識に加え、校正作業で必要となる知識や校正対象となる言葉や用語に関する知識などが問われます。

また、実技試験では初原稿引き合わせと赤字引き合わせ、素読みが行われます。

中級では実技と学科試験で85点以上で合格、上級では実技と学科試験で一定基準を満たせば合格となります。

  • 上級:【実技試験】
  • 実技Ⅰ(初校原稿引合せ縦組)/90分:原稿指定付き手書き原稿の印刷所での文字入力・コンピュータの組版、初校校正刷の出力・原稿、初校校正刷の引合せ
  • (本文・見出し・柱・ノンブル・ルビ・引用文・注・表組・写真・図版・キャプション)
  • 実技Ⅱ(初校原稿引合せ横組)/90分:原稿指定付きPCのハードコピーの印刷所での入力・コンピュータの組版、初校校正刷の出力・原稿、初校校正刷の引合せ
  • (本文・見出し・柱・ノンブル・ルビ・引用文・注・単位記号・数式・化学式・欧文・表組・写真・図版・キャプション)
  • 実技Ⅲ(赤字引き合わせ/素読み/縦組)/90分:赤字入り初校校正刷・再校校正刷引合せ・素読み
  • (本文・見出し・柱・ノンブル・ルビ・引用文・注・表組・写真・図版・キャプション)
  • 上級:【学科試験】
  • 校正作業に必要となる知識:編集・製作の基礎知識(印刷文字・記号・原稿指定・組方原則などの知識)・校正作業の知識(用字用語の知識)
  • 用字用語に関する知識:漢字(字体・読み書き・同音異義語・送り仮名などの知識)・仮名遣い(現代仮名遣いの知識)・一般知識
  • 中級:【実技試験】
  • 初稿原稿引合せ:書籍本文(縦組2題・横組1題)/ポイント組(級数組)/本文(見出し・柱・ノンブル等)/和欧文混植(数字・欧文・欧字・記号等)/パラルビ(引用文・注・表組・図版・写真・キャプション)
  • 校正作業:校正刷り
  • 実技Ⅰ(縦組原稿引合せ)/90分
  • 実技Ⅱ(横組原稿引合せ)/60分
  • 実技Ⅲ(縦組データの赤字確認・通読等)/60分
  • 中級:【学科試験】
  • 校正作業に必要となる知識:編集・製作の基礎知識(印刷文字・記号・原稿指定・組方原則などの知識)・校正作業の知識(用字用語の知識)
  • 用字用語に関する知識:漢字(字体・読み書き・同音異義語・送り仮名などの知識)・仮名遣い(現代仮名遣いの知識)・一般知識
  • 初級:【指定の単位科目を修了】
  • 編集者養成総合化/校正教室/総合コース/校正コース/校正者養成専門コース/校正フレックスコース

校正技能検定の難易度

校正検定は、検定を実施している運営がコース授業を実施しているため、その授業内容を正しく理解、実践できていたら容易に合格出来る、比較的難易度の低い試験です。

ただ、実際の合格率は4割程度となってしまっています。授業の内容さえ理解していれば合格できるので、ちゃんと授業内容を復習して試験に挑みましょう。

校正技能検定の合格率

日本エディタースクールでの合格者数を見てみましょう。

  • 2017年校正技能検定:中級
  • 受験者数:157人/合格者数:59人
  • 2017年校正技能検定:上級
  • 受験者数:51人/合格者数:14人

校正技能検定は受験生の約60%が女性で、合格率は上級がおよそ20~30%程度で、中級は30~40%程度の合格率となっています。

合格ラインは?

上級は実技試験と学科試験の点数が一定基準である場合に合格になります。

中級では実技試験と学科試験の点数が85点以上であれば合格になります。

※実技試験のみの合格となった場合は準中級に認定されます。

校正技能検定の合格発表

試験結果通知が試験受験後の約2ヵ月後に郵送され、合格者には合格証明書が発行されます。

ただ、いつまでに合格発表が実施されるかは不明です。

校正技能検定取得後の就職先・年収・報酬相場

校正技能検定

校正技能検定の就職先や年収、将来性などについてまとめています。

校正技能検定の資格を取得するとどのように活躍できるのか見ていきましょう!

校正技能検定所持者の職業例

校正技能検定は様々な職業で活躍する事ができます。

主に文章を確認・修正しますが、所属によって特殊な業務も行います。

  • 出版会社
  • 印刷会社
  • マスコミ業界
  • 編集プロダクション
  • ホームページ制作会社
  • 小説家・漫画化

校正技能検定の取得に向いている人

集中力が高く、慎重に作業がこなせる人や文章が好きな人、言語に詳しく文章能力の高い人など、丁寧に取り組める方に向いている検定です。

また、業務上、編集、出版関連の業務に携わっている方にも向いている検定となっています。

  • 集中力の高い人
  • 慎重・丁寧
  • 文章能力の高さ
  • 文章が好きな人
  • 情報収集能力の高さ

校正技能検定と同じ分野の他の資格

校正技能検定は校正に関する唯一の資格であるため、同じ分野の他資格はありません。

ただ、校正検定で必要となる漢字などの知識は漢検などに近くなっています。

    その他の文章に関する関連資格
  • レタリング技能検定
  • POP広告クリエーター
  • WEBライティング技能検定

校正技能検定の年収・給料相場

校正者の年収は300~400万円程度です。

アルバイトだと時給900~1800円程度です。

フリーランスになると年収も変わりますが、仕事を受注するには一定期間の実務経験が必要となるため、フリーランスになるためには出版会社への勤務経験が必須となっています。

また、フリーランスの校正者の給料は出来高制のことが多く、一文字当たり0.5~10円程度と、個人の実務経験や能力によって給与が大きく変化します。

    求人による年収例
  • 製作アシスタント:月給25万円以上~
  • 雑誌・コミックなどの出版:630万円(入社3年目)
  • 経営者向けライター業務:580万円(入社3年目)
  • 大手出版社のベストセラー本編集:700万円(入社2年目)

校正技能検定の現状

今までの校正の仕事は雑誌や新聞、広告などの原稿と校正刷りの照らし合わせが主な仕事でした。

しかし、最近では、文書のPDF化、デジタル化なども進み、校正の対象が広がりつつあります。

そのため、校正の仕事は今後も対象を広げ、需要も高まることが期待されています。

そして、校正技能検定も今後さらに重要な資格となることが予測されいています。

校正技能検定の将来性

活字離れが進み、出版不況が嘆かれ始めています。

そういった点では、出版業界での校正の仕事は衰退し始めているのかもしれません。

しかし、紙の本を好む人は一定数いるうえ、デジタルメディア媒体になったとしても、校正の仕事自体がなくなることはありません。

勤務先によって大きく収入や将来性が異なるので、自分にとって最適な環境や将来的に需要の高まる企業に所属するなど、これからも校正士の業務は幅広く活躍していけるでしょう。

校正技能検定所持者の独立について

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出版業界で校正の実務経験を詰めば、フリーランスとして独立可能です。特に、フリーランスでは完全出来高制のことが多く、実力と経験が給与に直結します。

完全フリーランスとしても独立は可能ですが、校正技能の資格を活かした業務に独立する事も望めます。

小説家や漫画化、コピーライターやweb製作など、この資格は様々な業務に活用できるので、独立の形によっては大きく飛躍できる可能性は十分にあると言えるでしょう。

校正技能検定は独学で合格可能?初級・中級・上級の試験詳細まとめ

校正技能検定の難易度や合格率・合格ラインなど検定に関する詳細をまとめてご紹介しました。

校正技能検定の資格は業務として活用できるまでに、地道な積み重ねが必要となりますが、独学でも充分に取得可能な資格です。

本が売れにくいと言われていますが、現代は電子書籍やインターネット上での文章など、まだまだ衰える事は無いでしょう。

また、それに反して本を読む人が増加傾向にある事から、ますます校正士のニーズは高まっていくと言えます。

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