正しい脚本の書き方や形式とは?演劇やドラマの脚本を書く前にチェック

masman

by MOT

更新日:2019-06-06

公開日:2019-06-06

ドラマや演劇の脚本の形式と書き方

演劇やドラマの脚本には、決まったルールがあります。そこでこの記事では、演劇やドラマの脚本の正しい書き方と形式について詳しく見ていきます。脚本家を目指しているのであれば、オリジナリティを出すのでなく、まず基本的な書き方をマスターしましょう。

       

「昔から演劇やドラマの脚本づくりに興味があった」

「脚本家になるための形式を勉強して、演劇やドラマの脚本家を目指したい」

と考えている人に、演劇やドラマの脚本を書くのに覚えてほしい基本をまとめてみました。

この記事では、脚本を書くための細い形式やあらすじの書き方についてを知ることができます。

将来脚本家を目指している人に役に立つ内容です!

脚本の基本!あらすじの書き方について

脚本のあらすじの書き方

脚本には必ず、シナリオ全体の物語の概要が分かるあらすじを付けるルールがあります。

これは意外に知られていないことなのですが、コンクールなどに応募するシナリオには最初にあらすじがわかるフォーマットを添付することが習わしになっているのです。

具体的なあらすじの書き方は、800文字程度のフォーマットの中に、台本の起承転結をまとめます。

ここでのポイントは必ず結末までしっかりと説明することです。

中には読み手の興味を引くために、「その時突然奇妙な物体が現れる。さて主人公の運命は…?」などと含みを持たせた書き方をする人がいますが、これは間違いです。

なぜなら、あらすじの一番の目的は演劇やドラマの全体像を読み手に把握してもらうためにあるからです。

この目的から外れてしまうと、演出家や演者に混乱を招き、コンクールではあっさりと弾かれてしまうことがあるでしょう。

正しいあらすじの書き方

これらを踏まえて正しいあらすじの書き方は以下の通りです。

  • 800文字程度のフォーマットに物語の概要をまとめる
  • 使用する形式に明確な決まりはないが、800字詰め原稿用紙を使用する脚本家が多い(パソコン入力が基本)
  • あらすじは必ず起承転結を意識して書く
  • 結末を濁すような書き方はNG
  • シナリオの最初のページに添付する
  • ストーリーが途中で脱線してしまわないためにも、あらすじを最初に書いておくことは大切な作業です。

    脚本の書き方には一定のルールがある!

    脚本の書き方のルール

    さてここからは実際に、脚本の書き方について具体的に説明していきます。

    映画、テレビやラジオドラマ、舞台や動画配信による演劇などの脚本は、必ず一定の形式に基づいて書かれています。

    以下で脚本の書き方のルールについて見ていきましょう。

    柱書きの書き方

    柱書きとは、演劇やドラマのシーン展開をわかりやすくまとめたフォーマットのことです。

    好きなような形式で書いて良いわけではなく、どの演出家や演者が見ても一目でわかるような決められたルールに基づいた書き方があります。

    ここでは代表的な柱書きの注意点を5つ説明しましょう。

    5W1Hを意識する

    5W1Hとは、「いつ・どこで・誰が・どのように・何を・どうしたか?」のことです。

    この中の「いつ・どこで」の部分が柱書きになります。

    例えばシーンが変わる最初には(映画であればカメラが切り替わるタイミングを想定してみてください)、動作やセリフの前に「場所と時間」を表記します。

    〇学校の教室、黒板の前(昼休み)

    といった感じです。

    その後に、シーンの具体的描写やセリフが続きます。

    〇学校の教室、黒板の前(昼休み)

      

    ゆう子、あやの、さきの3人が、教壇を囲んでひそひそ話をしている。

    〇同

    ゆう子「あのウワサは本当だと思う?」

       

    と、ささやくような声で2人の顔を交互に見つめる。

    シーンが切り替わる冒頭ごとに〇をつける

    違う動作や他の演者に切り替わるごとに、文章の冒頭に〇を書いていきます。

    この際にシーンごとの番号を振る必要はありません。(状況に応じて編集再構成されることがあるため)

    シーンとシーンの間は1行あける

    シーンが変わるタイミングでは必ず1行あけるようにすると、より見やすくなります。

    時間や場所の指定は具体的に書く

    同じ教室内の撮影でも、ストーリー展開が変わるたびに具体的な「背景」を指定することが大切です。

    例えば、前のシーンとまったく同じ流れであれば、「〇同」の表記で問題ありません。

    仮に同じ教室でも、場所が移動した場合や時間軸がずれた時には、その都度具体的な背景を書き添えていく必要があります。

    回想シーンは分かるように区別する

    ドラマや映画などの映像作品でよくあるのが、回想シーンです。

    回想シーンの始めには(回想)、終わりには(回想終わり)と書く形式を守り、ストーリー展開が混ざってしまわないような配慮をしましょう。

    ト書きの書き方

    ト書きとは、柱書きの次に続く具体的な描写のことです。

    5W1Hで言うと、「誰が・どのように・何を・どうしたか」の部分ですね。

    このト書きにも誰が見ても分かるような一定の形式ルールがあり、そのうちの3つを紹介します。

    ト書き部分は、柱書きの行より3マス下から書き始める

    柱書きの項で例文に出したように、〇から始まる柱書きの行に対して3マス下から書き出すことで、全体的にとても見やすい形式になります。

    文末は現在進行形を使用する

    「~した」「~になった」という過去形の表現は使わず、「~する」「~している」といった現在進行形の文末で統一します。(回想シーンも)

    決して、文末表現で時間軸がずれないように意識しましょう。

    感情までは書く必要がない

    脚本家によって細かい感情の描写まで書く人もいますが、基本的にはト書きの中では織り込みません。

    例えば、「小さく頷く」「そっと置く」といった動作を補足する言葉はよいですが、「哀しそうに」「感情が高ぶったような表情で」などといった演出までは、脚本段階では記載する必要はないのです。(ここから先は演出家や監督の仕事の範疇に含まれます)

    セリフの書き方

    いよいよ、演劇やドラマの中核になってくるセリフの形式についてです。

    たとえセリフ中心の演劇やドラマだとしても、シナリオ全体がセリフだけで構成されてしまうような、ダラダラとした書き方にならないように注意しましょう。

    ここではセリフを書く上でのポイントを3つ紹介します。

    実際のセリフと心情を区別する

    映画やドラマなどの映像作品には、演者の心の声をナレーションやテロップで表現する時があります。

    そのような時は、以下のような表記で区別します。

    ゆう子「みんなどう思う?」

    あやのM「どう思うと聞かれても困る」

    「M」とはモノローグのことで、実際のセリフとしては言葉を発していません。

    その他にも、同様な手法での使い分けはいくつかあります。

    N「そして当日の朝」→ナレーションによる言葉

    T「半年後…」→テロップ表記

    〇〇の声「みんなしっかり!」→その場にいない人のセリフ

    以上のような共通の文字表記で、簡潔にセリフの在り方を表現していくのです。

    セリフの終わりに句読点はいらない

    クセで付けてしまう人も多いのですが、実はセリフの最終文末(カギかっこでとじる前)に句読点は必要ありません。

    さき「そんなことないよ。みんなで助け合えばなんとかなるはず」

    といった感じで、セリフの途中の区切りでは句読点は打ちますが、文末では付けない形式が一般的です。

    ※「!」「?」「…」の表記は状況に応じて使用してもOK

    セリフと心情に違いがある時は()でト書きを挿入する

    先ほどト書きの中に心情表現までは書く必要はないとお伝えしましたが、時にはセリフが演者の感情と相反するシーンが出てくることがあります。

    そのような時には、演出家や演者に明確な意図をくみ取ってもらうために、異例的にセリフの中に()書きで心情を埋め込む手法が有効です。

    例えば、以下のような感じです。

    あやの「(反発する気持ちを押し殺しながら)そうね。さきの言う通りね」

    このようなト書きをセリフに挿入することで、演劇中の演者が本当は別な感情を持っていることが分かりますね。

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    ドラマや演劇の良い脚本の書き方の基本の形式まとめ

    演劇やドラマの正しい脚本の書き方について紹介してきました。

    今回紹介したことは、正しいシナリオの基本中の基本で、実際にはもっと複雑なルールもたくさんあります。

    大御所の脚本家になれば、ルールを度外視したシナリオ(しかも手書き)でオリジナリティを出す人もいますが、これは暗黙の了解が許された著名な脚本家に限られたこと…。

    もしもこれから脚本を書きたいと考えている人は、しっかりとした形式を覚え、基本にのっとったやり方で提出することが大切です。

    必要な基礎知識は専用の講座などで自宅で学ぶこともできるので、ぜひ参考にしてみてください。

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