土地家屋調査士と不動産鑑定士の違いとは?仕事内容もご紹介

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by MATSUZAWA

更新日:2019-04-18

公開日:2019-04-18

土地家屋調査士

今回は土地家屋調査士と不動産鑑定士の違いやそれぞれの仕事内容についてまとめました。就職や資格取得の難易度も紹介しているので将来就職を考えている方は是非参考にしてください。

       

土地や建物に関する仕事は世の中にたくさんありますが、その中でも代表的なものとして土地家屋調査士、そして不動産鑑定士という職業があります。

いずれも不動産に関する業務を行うということは共通していますが、そもそもの役割や細かな仕事内容は異なります。

そこで、双方の違いや就職、資格取得の難易度について詳しく紹介します。

土地家屋調査士と不動産鑑定士

土地家屋調査士

私たちの日常生活は住居や土地、建造物など一般的に不動産と呼ばれているものと密接に関わっています。

土地家屋調査士と不動産鑑定士は不動産に関するプロフェッショナルとしてアパートやマンションの賃貸、住居の購入の際に大きな役割のある職業です。

土地家屋調査士と不動産鑑定士は不動産に関する士業として業務上の共通点もありますが、そもそもの役割や必要な資格は異なります。

そこで、仕事内容も含めてそれぞれの違いについて見ていきましょう。

土地家屋調査士とは?

土地家屋調査士とは、土地や建造物などの「測量」や「調査」を主な業務とし、それらの情報をまとめた「登記」を作成する専門家です。

世の中にある建物や土地などの不動産は一つ一つ規模や形状が異なり、不動産として利用するためには具体的な大きさや規模、サイズなどが記された登記が必要となります。

土地家屋調査士は不動産の測量と調査を行い登記を作成します。

土地家屋調査士として働くためには非常に高度な専門スキルと知識を必要とすることから国家資格になっており、資格を得るためには法務省主催の土地家屋調査士試験に合格、もしくは法務省の職員として登記事務に関わった経験を元に法務大臣の認可を受ける必要があります。

土地家屋調査士の仕事内容

土地家屋調査士の仕事は主に登記作成のために行う不動産の調査・測量業務、表題登記の申請手続き業務の2つとなります。

まず調査・測量業務に関して、住居や土地などを売買する際、遺産分割で分筆する際、新築する際には具体的な不動産の規模やサイズを記した登記の変更及び新規作成が必要となります。

既存の登記情報や各種必要書類、公的な地図等を用いて下調べを行った後、実際に不動産のある場所に出向き現地調査を行います。

土地の状態や境界線などを確認した後測量を行い登記情報の更新をします。

表題登記の更新及び新規作成が終了したらそれを法務省に申請する必要があります。

表題登記の申請は不動産の所有者でもできますが、申請のための必要書類の作成等には不動産に関する専門知識とスキルが必要とされるため、土地家屋調査士が代理で申請を行うケースがほとんどです。

土地家屋調査士の難易度

土地家屋調査士は基本的に各土地家屋調査士事務所や建築会社、その他不動産関連企業に勤務します。

土地家屋調査士としての業務を行うためには国家資格の取得が必要となります。

国家試験は選択・記述問題が含まれる筆記試験、試験官と直接口答で行う口述試験の2部構成になっており非常にハイレベルな試験となっています。

必要な学歴や受験資格は特にありませんが、非常に高度な専門スキルと知識が問われる国家資格であることから、合格率は毎回8%程度となっています。

また、土地家屋調査士の資格試験を管轄している法務省にて表題登記業務での実務経験がある場合は法務大臣の認可を受けることによって土地家屋調査士として働くことができます。

不動産鑑定士とは?

土地家屋調査士

不動産鑑定士とは、建造物や土地などの鑑定評価を行い、不動産そのものの適正価値を見出す専門家です。

三大国家資格の一つでもある不動産鑑定士としての仕事は国家資格を持っている者しかできない独占業務となっております。

不動産鑑定士は不動産売買や取引の際に必要となる不動産の適正価格を見極めます。

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士の主な仕事内容は土地や建物など不動産の鑑定評価業務になります。

不動産の価格や価値というものはその時の社会情勢や経済状況で大きく変動するものであるため、それらを考慮した上で見極める必要があります。

また、土地の場合は地籍や立地、地形や建物の場合は用途や構造、築年数や保守管理状況などを考慮した上で鑑定する必要があるため、不動産に関する高度な専門スキルと知識が必要となるのです。

不動産鑑定士は不動産関連会社、もしくは建築会社等での業務が主となりますが、不動産が銀行の担保として扱われるときは金融機関と連携して仕事を行うことになります。

いずれにしても不動産は私たちの日常生活に置いて非常に密接に関わっているものであり、経済活動にも大きな影響を与えるため不動産鑑定士は非常に重要な役割を担っているのです。

不動産鑑定士の難易度

先程も述べたように不動産鑑定士の仕事は全て独占業務となっているため、不動産鑑定士として働くためには国家資格が必要となります。

不動産鑑定士の国家試験は司法試験、公認会計士試験と並ぶ三大国家試験の一つであることから、試験の難易度もトップクラスのレベルとなっています。

不動産鑑定士の国家試験は、1次の短答式試験、2次の論文式試験の2部構成になっており、試験は数日掛けて行われるため、非常に長丁場となります。

また、1次の短答式試験は独学でもなんとか合格することは可能ですが、2次の論文式試験に合格するためには論述の仕方や語句の言い回しなどがある程度決まっていることから、専門学校や資格学校に通い対策する必要があるため費用もかかります。

例年の合格率は1次が30%程度、2次が15%で最終的な合格率が5%と非常に狭き門となっており、毎年わずか100名程度しか合格できません。

土地家屋調査士と不動産鑑定士の違いまとめ

今回は土地家屋調査士と不動産鑑定士の違いやそれぞれの仕事内容について紹介しました。

いずれの職業も不動産に関する業務を行うということに関しては共通しています。

しかし、土地家屋調査士はあくまでも不動産の表題登記作成及び申請のための調査、測量が主な業務になっているのに対して不動産鑑定士は不動産の価値鑑定が主な業務となっています。

また資格の難易度に関して、土地家屋調査士は法務省管轄の国家資格であることからそれなりに取得の難易度も高いですが、不動産鑑定士は独占業務となる国家資格であり三大国家試験の一つであることからトップクラスの取得難易度となっています。

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