電気通信主任技術者試験の難易度や合格率・勉強方法・試験日・免除制度

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by 資格広場編集部

更新日:2019-07-17

公開日:2018-05-30

電気通信主任技術者は4科目ある試験の難易度が非常に高く、数年かけて合格する人も珍しくありません。本記事では電気通信主任技術者の難易度や合格率、勉強方法、試験日日程や免除制度などについて、総合的にまとめました。

       

電気通信主任技術者は事業用電気通信設備をもつ事業者が一定の地域ごとに選任する必要があります。4科目ある試験は難易度が非常に高く、数年かけて合格する人も珍しくはありません。大手企業に電気通信主任技術者として入社できれば将来性のある電気通信のプロフェッショナル資格です。

今回はそんな電気通信主任技術者の難易度や合格率と、勉強方法、試験日や免除制度など、資格試験の概要について総合的にまとめていきます。

電気通信主任技術者ってどんな仕事?

電気通信主任技術者は総務省管轄の国家資格で、電気通信ネットワークの工事、維持、そして運用の監督責任者を務めます

この資格は「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」の2つにわかれており、電気通信事業用の伝送交換設備または、線路設備及びこれらに付属する設備の監督をする為のものです。

電話やケーブルテレビなどを扱っている電気通信事業者は、事業用電気通信設備の技術基準を自主的に維持するため、電気通信主任技術者を選任して、電気通信設備の工事、維持、運用をすることが法で定められているのです。

電気通信技術者試験は難易度が高い為資格取得までには相当な努力が必要にはなりますが、専門学校や通信講座では弱点の補強、出題傾向を割り出したテキストや講義で対策することが出来ます。

電気通信主任技術者の資格は「電気通信国家試験センター」が運営管理を行っている国家資格です。

★電気通信国家試験センターとは

一般財団法人日本データ通信協会にぞくする組織の一部です。執り行っている国家試験には電気通信主任技術者の他に工事担任者があります。

電気通信国家試験センター

電気通信主任技術者に向いている人

電気通信業者や工事会社、その関連会社に就職予定の人には特におすすめの資格です。実務経験などが不要なため、就職する前に前もって取得しておくことも可能な資格でもあります。

監督責任者となる業務内容をこなすため性格面では、責任感が強く、安全に対する意識が高い人に向いているといえます。

電気通信主任技術者になるために必要な知識・受験資格

受験資格はありませんが、誰でも挑戦して誰でも合格できるという程易しい試験ではありません。

また、4年制大学の電気通信工学科を卒業かつ実務経験がある人は免除制度を利用すれば法規のみ勉強すれば取得できるというパターンもあります。

複雑化する電気通信技術において全てを究めることではなく、どれだけ幅広い知識があるかが鍵になります。

最近ではセキュリティ対策の問題が出るようになったので、コンピュータウイルス等の知識も必要になってきました。工事に関する知識や電気電子の知識、半導体や分布定数回路、光工学なども必須です。

また法律の知識も問われることもあります。

電気通信主任技術者資格取得の為の勉強方法

電気通信主任技術者資格の勉強方法は、独学、講座に通う、通信講座を受講する3つの勉強方法があります。都市部では多くの講座が開講されていますので、通学や講座を利用するのもよいでしょう。

暗記が必要な科目は、過去問を何度も繰り返し解くことが必要な勉強方法でもありますが、設備や専門(伝送・無線・交換・データ通信等)科目では技術基準やネットワーク、ソフトウェア開発、使用に関する事で新しい技術も覚える必要があります。

特殊な科目の為、それぞれの難易度も高い試験ですが、実務経験や過去に受験して合格した科目は、免除となる制度もあります。数年かけて合格している人も非常に多いので1科目ずつ丁寧に合格を狙うという勉強方法もアリです。

電気通信主任技術者の試験内容・難易度と合格率

電気通信主任技術者

では早速、電気通信主任技術者の詳しい試験内容を見ていきましょう。

電気通信主任技術者試験科目等の内容

電気通信主任技術者の試験は4科目です。科目合格制で1日で全科目が終わる試験となっています。

また、「伝送交換主任技術者」と「線路主任技術者」では、共通科目と、試験内容が分かれる科目があります。

免除制度が存在するため、少し珍しい独自の試験スタイルで、午前中に2科目「法規」と「設備」を同時に行い、1時間程の休憩後の午後に「専門的能力」と「電気通信システム」を同時に2科目行います。

科目免除がある場合は、一定の時間が来たら途中退出するという形をとります。

試験時間 科目 時間配分
午前 10:00
~13:00
法規 80分
設備 100分
休憩 13:00
~14:05
65分
午後 14:20
~17:20
専門的能力 100分
電気通信
システム
80分

ただし、科目免除がない人にとっては、午前の2科目、午後の2科目どちらも、3時間以内に両方終わらせればOKとなっており、免除科目がある人は免除される科目の時間配分が引かれるという形式になっています。

特殊な場合ではありますが時間の使い方の自由度の点で、科目免除が必ずしも有利とはいえません。この時間割りは第1回目からの伝統的なものとなり、今後も変更されることはなさそうです。

試験内容は、「電気通信システム」と「法規」は伝送交換主任技術者と線路主任技術者で共通問題となっています。

そして「設備」と「専門的能力」ではそれぞれ次のように科目が分岐します。

設備
伝送交換
主任技術者
伝送交換設備及び設備管理
線路
主任技術者
線路設備及び設備管理
専門的能力
伝送交換
主任技術者
伝送 5分野から1つ選択
無線
交換
データ通信
通信電力
線路
主任技術者
通信線路 3分野から1つ選択
通信土木
水底線路

電気通信主任技術者資格の合格率

全科目受験者の合格率は5%程以下で非常に低く、年によっては合格率0.8%だった試験もあります

3科目受験者・2科目受験者・1科目受験者の合格率はその年度によって様々ですがおおよその傾向を示しておきます。

科目数 合格率
全科目受験者 2.3%~5%
3科目受験者 2.3%~8.6%
2科目受験者 13%~30%
1科目受験者 47%~71%
全体合格率 20%~30%

学歴や実務経験などによる科目免除がない人は、一度に全科目合格を狙うのは非常に厳しい合格率となっています。

電気通信主任技術者資格の難易度

上記の合格率や、試験内容にまとめた通り、電気通信主任技術者試験は電気通信における幅広い知識の問題が出題されるため、4科目を同時に合格することは非常に難しいです。

しかし、1科目受験者の合格率は60%を超えることもあるので、3年有効期限がある科目免除の制度を使って、1-2科目ごとの合格を狙っていくのもひとつの方法です。

と、いうよりも免除制度を使用している受験者が数多く混じっている状態で、全体合格率が20%程度しかないという事実が電気通信主任技術者の難易度を物語っています。

電気通信主任技術者の試験料や合格発表について

電気通信主任技術者

試験料・試験のスケジュールや、合格発表についてもまとめておきます。

電気通信主任技術者の資格試験料

受験方法 受験料
全科目 18,700円
3科目 18,000円
2科目 17,300円
1科目 16,600円

また、全科目免除の場合は9,500円で資格の申請ができます。

電気通信主任技術者の試験日程

電気通信主任技術者の試験は年に2回、1月と7月に行われています

直近の試験日は、

  • 第1回 2019年 7月14日
  • 第2回 2020年 1月26日

となっています。

電気通信主任技術者試験の合格発表

合格発表日に受験者全員に試験結果通知書により通知されます。到着まで1週間程かかる場合もあります。

また、電気通信国家試験センターのホームページで合否の検索が出来ます。

各科目は100点満点で、60点以上で合格です。試験問題と解答は、試験日の週の水曜日午前10時以降にホームページで公表されるので、通知書が届く前に自己採点をすることも出来ます。

電気通信主任技術者の就職先や年収・将来性について

かなり難易度の高い電気通信主任技術者試験に合格する為には幅広い知識が必要である為、科目ごとの合格を狙う必要があることがわかりました。

ではここからは、電気通信主任技術者の資格取得後の流れについて紹介します。

主な就職先や、年収・報酬についても調査しましたので、参考にどうぞ。

電気通信主任技術者所持者の職業例としては、

  • 電気通信事業
  • 電気工事会社
  • 航空自衛隊の技術空曹

等の業種が挙げられます。

電気通信主任技術者と同じ分野の他の資格

  • 電気工事士
  • 工事担任者
  • 無線従事者

電気通信主任技術者の現状と将来性

電気通信主任技術者は事業場の電気通信設備を管理することが仕事です。

多数の事業場が地理的にも組織的にも近接している場合はひとりで掛け持ちすることが出来るため、それほど人数が必要な資格ではありません。

大手企業では、実務経験で資格を取得した人が天下りして既にポストを占めていることもあり、新規で有資格者を募集しているところはあまりないのが現状です。

電気通信主任技術者の将来性

電気通信主任技術者の求人の数は、電気工事士や電気主任技術者に比べ多くはなく、年収は300万円~800万円くらいと個人差も大きいです。

大手企業に電気通信主任技術者として入社出来れば、実務経験と共に待遇も良くなることが期待出来るため、高収入も見込みもあります。

また、独立開業して通信事業、電気設備工事会社、無線会社、インターネットプロバイダー、コンピューター関連会社をはじめることもできます。

電気通信主任技術者試験の難易度や合格率・勉強方法・試験日・免除制度まとめ

電気通信主任技術者試験について難易度や合格率、勉強方法や試験日程、免除のことや試験内容などを幅広く総合的にまとめましたがいかがでしたでしょうか?

一番のポイントは一気に全科目を受けるとなると、その合格率は0%に近く高くても5%程度という超難易度を誇っている資格である点でしょう。しかし、1度合格した科目については3年間免除となる制度がありますので、1つ1つ慎重に勉強を重ねれば合格できるはずです。

求人自体は多くない資格ですが、取得までの難易度の高さ故に大手通信企業に資格を活かしたポストで入社できれば高年収が期待できます。

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