介護事務の資格試験の難易度は?仕事内容・給料についても解説

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by ichikawa

更新日:2018.09.24

公開日:2018.09.24

介護の様子

少子高齢社会の中で社会的な重要性を増す介護。介護事務はその介護の仕事における顔であり、縁の下の力持ちです。そんな介護事務はどんな仕事内容なのか。お給料はどのくらいなのか。資格試験は難しいのか。徹底検証します。


「介護」と聞くと、ニュースでよく耳にする少子高齢化問題や、介護士不足や薄給などのマイナスイメージを浮かべてしまうかもしれません。

しかしながら、逆に言えば介護業界で働くことはとても将来性があるんです!
特に介護事務はデスクワークなので、自身の年齢や性別を問わず活躍できます。

ここでは、そんな介護事務の魅力をご説明します。
介護事務はどんな仕事内容なのか。お給料はどのくらいもらえるのか。資格は必要なのか。資格試験の難易度はどのくらいなのか。

これからの日本社会で誰もが無視できない「介護」。いっそのこと自分の職にしてみませんか?

介護事務とは?介護士や医療事務とどう違う?

介護事務は読んで字のごとく、介護の世界で行う事務業務のことです。
では、事務作業とっても具体的にどんな仕事内容なのか?

介護士や医療事務といった類似する仕事との比較の中で仕事内容をより明確に理解していきましょう。

介護事務とは?

介護事務とは、介護事業における縁の下の力持ちです。
その仕事の中身は次の「介護事務の主な仕事内容は?」にある通りですが、一言で言ってしまえば介護事業の運営における事務作業全般になります。

介護士や医療事務との違い

では、介護士や医療事務とはどのような違いがあるのでしょうか?

介護士との違いは現場かデスクワークかの違いです。
介護士が実際に要介護者のいる家庭や介護施設で介護を行うのに対し、介護事務は介護サービスを提供する各事業所でデスクワークを行います.

また、同じデスクワークでも介護の世界にはケアマネージャーという職業が存在します。
このケアマネージャーは、要介護者に対しどのようなサービスを提供するのかをケアプランというかたちで作成することが仕事内容です。
これに対し、介護事務の仕事は請求業務が主な仕事内容になります。

医療事務との違いは、働く場所が医療機関か介護事業所かの違いです。
医療事務は病院や診療所、クリニックなどの医療機関で事務仕事を行います。

介護事務の主な仕事内容は?

介護事務の仕事内容は、上でも述べたように事務作業全般が対象となります。
その中でも特に請求業務が中心的な仕事内容になります。

レセプトの作成

請求事務では、介護給付費明細書「レセプト」を作成します。

では、このレセプトは何のために作成するのでしょうか。

介護サービスを受ける要介護者は、サービス費用全体の1~2割のみを負担します。これは、国民が保険料を各自治体に収めているためです。
この保険料をもとに国保連から介護事業者に残り8~9割分の報酬が支払われます。
介護事業者は国保連からこの報酬を得るためにレセプトを作成し、請求を行います。

このように、請求事務は介護事業において収入確保の生命線です。
これを仕事内容とする介護事務が縁の下の力持ちと呼ばれるゆえんはまさにここにあると言えるでしょう。

その他の仕事内容

介護事務の仕事内容は事務作業全般であるため、その活躍の場は請求事務にとどまりません。

同じデスクワークを行うケアマネージャーへのサポートも行います。この仕事内容の一環で、書類作成や電話応対などの事務作業を行います。

また、介護サービスの利用者やその家族に対する応対や受付業務も介護事務の仕事内容です。その点、介護事務は縁の下の力持ちなだけでなく、介護事業所の顔であるとも言えるでしょう。

介護事務の雇用形態・給料は?

レセプト作成

介護事務の雇用形態は正社員からアルバイトまで様々です。
また、勤務先の事業形態によっても多岐に分かれると言えます。

更に、介護事務の給与水準は必ずしも高いとは言えませんが、それを補う働きやすい環境は得られるでしょう。

介護事務の雇用形態

介護事務は主に事業所で働くことになります。
事務作業ということもあり、他の事務仕事がそうであるように正社員や派遣社員、アルバイトといった雇用形態で勤務することになります。

また、就業先自体は訪問看護ステーション、老人保健施設、在宅介護支援センター、特別養護老人ホーム、介護サービス人材派遣など多岐にわたります。
そのため、就業先に応じて雇用形態や雇用条件は大きく変わるでしょう。

介護事務の給料と職場環境

介護事務の給与水準は必ずしも高いとは言えません。

例えば東京都の相場は、正社員で月給18万程度、パートで時給910円程度です。

とはいっても、上に挙げたように就業先に応じて雇用形態や雇用条件が大きく変わるため、相場より高いこともあれば低いことも十分あり得ます。

また、上記の例は介護事務専業の場合ですが、多くの場合ケアマネージャーや介護士を兼業するため、その場合もう少し給与は上がるでしょう。

出典:介護の資格最短net|介護事務とは-【徹底検証】資格取得は必要なの?

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介護事務の試験の難易度や合格率は?

介護事務に必須の資格があるというわけではありません。

しかし、一般事務の経験のある人も、介護事務関連の資格を取得することで、レセプトの作成ができるようになることに加え、介護業界を理解するきっかけを得ることができます。

このような介護事務関連の資格試験には様々なものがあります。
ここではその中でも有名な「ケアクラーク」と「介護事務管理士」の2つを挙下て難易度や合格率を検証していきます。

「ケアクラーク」の難易度や合格率は?

ケア クラークとは、一般財団法人日本医療教育財団が実施するケアクラーク技能認定試験に合格することで得られる資格です。

試験は年に6回偶数月に各都道府県の公共施設等で行われます。
また、試験の構成は学科試験と実技試験というかたちになります。

学科試験は択一式25問を50分で解くという構成で、内容としては介護事務知識が問われます。
学科試験で問われる具体的な出題範囲は日本医療教育財団の公式HPに明記されています。

実技試験は60分で介護報酬請求事務と介護給付費明細書作成の2題が課されます。

合格基準は学科と実技それぞれ70%以上の得点で、合格率は60~70%と言われています。

このように見ると、年6回開催で合格率70%前後という試験ですから、難易度は普通程度でしょう。しっかり対策をすれば十分合格可能な試験だと言えます。

出典:ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク(R))|技能審査認定|日本医療教育財団

「介護事務管理士」の難易度や合格率は?

介護事務管理士とは、株式会社技能認定振興協会JSMAが実施する介護事務管理士技能認定試験に合格することで得られる資格です。

試験は年に6回奇数月に全国各地で開催されます。会場は公式HPから確認可能です。
また、試験の構成はこちらも学科と実技からなり、試験時間は合わせて2時間です。

学科試験は択一式10題で、内容は介護保険制度や介護報酬の請求についての知識等を問う「法規」、介護給付単位数の算定、介護報酬明細書の作成、介護用語についての知識を問う「介護請求事務」の2セクションからなります。

実技試験は3問構成で、レセプト点検が1問と、居宅サービスの場合や施設サービスの場合などに応じたレセプトを3枚作成します。

合格基準は学科と実技それぞれ70%以上の得点となります。また、合格率は公式HPによると50%程度です。

ケアクラークに比べて一見難易度が高く見えますが、ユーキャンの在宅試験等を活用すればテキストを見ながら試験を受けられるので、そこまで難易度は高くないと言えるでしょう。

出典:介護事務管理士(R)技能認定試験​ | JSMA 技能認定振興協会

介護事務の試験は独学でも合格可能?

こちらでも、「ケアクラーク」と「介護事務管理士」の二つについて、それぞれ独学で合格可能なのか。その際にはどのような勉強法がおすすめなのかを見ていきます。

「ケアクラーク」の独学対策

ケアクラークの独学対策に関してはニチイの通信講座が有名なようです。
というのも、ニチイ自身が介護事業を運営しているからです。

ケアクラークの学科試験は、出題範囲が細かく分かれていますが、ニチイのテキストはしっかりと対応できているようです。
また、通学講座に関しては実際に介護事務所で用いられるソフトを用いて実技訓練が受けれれるようです。

出典:介護事務講座|資格取得応援!ニチイ まなびネット

「介護事務管理士」の独学対策

介護事務管理士の独学に関してはソラストの問題集で完全に独学で行うか、ソラストあるいはユーキャンの通信講座を受講するのが主流になります。

通信講座に関してはいずれも4か月想定のカリキュラムで添削もあり、とても効率的に学習することが可能です。

また、ユーキャンに関して言えば在宅での受験が可能なため、合格率をあげることができるかもしれません。

出典:介護事務講座|医療事務・介護の資格取得ならソラスト教育サービス

出典:ユーキャンの介護事務講座|4ヵ月で短期速修!


介護事務の資格・仕事まとめ

これから日本に訪れる超高齢社会の中で、介護の需要は増え続けます。

このような社会背景の中で介護事業者は増え続け、それを縁の下の力持ちとして支える介護事務の仕事は将来性のある世の中になくてはならない職業だと言えるでしょう。

また、介護事務資格は介護事業者での事務作業以外にも活躍の場を広げてくれます。
保険料を管轄する国保連合会や損害保険会社、介護現場のコンピュータソフトの作成会社等、介護業界の裾野は広いです。

活躍の場がますます広がる介護事務を目指すあなたを応援しています。

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