医者になるには何年必要?医大生として勉強するのにかかる年数は?

masman

by persimmon

更新日:2019-05-02

公開日:2018-12-08

カルテを持った医師

医者になるには様々なルートがありますが、いったい何年くらいかかるんでしょうか。また、医大生の勉強って、医学を勉強するのはわかるけど具体的にどんな内容なのか、どんな試験を受けるのかってあまり知らないですよね。医大生の実態を解説していきます。

       

高収入といったイメージがある医者ですが、医者になるにはたくさんの勉強が必要…。
では多くの医者はどういう風にして医者になったのでしょうか。また、医者になるには何年かかって、医大生の勉強はどういったものなのでしょうか?
医者の卵と言われる医大生の実態を紹介します!

医者の多くが通るルート

手術着の医師

日本で働く多くの医者は、どういったルートを辿って医者になるのでしょうか。そのメインストリームを確認しましょう。

難関の医学部受験を切り抜ける

多くの医者は、高校卒業後、現役~2浪で医学部に入学します。
医学部になかなか入れず、何年も浪人することは珍しくありません。

その際は、数学や英語をはじめとした受験科目を高校や予備校で徹底的に勉強し、非常に難易度の高い医学部入試を受けなければなりません。大学によっては、東大(理科I・II類)に入学するよりも難しいといわれています。

6年間の医学部を卒業

他の学部のほとんどが4年間であるのに対して、医学部は基本的に6年間掛かります。

しかも、授業数は他学部に比べても非常に多く、医大生が他大の時間割をみて、その少なさに驚くほどです。

そのうえ、多くの医学部では一科目でも単位を落とすと留年になります。したがって、大学によっては6年間のストレートで卒業できる人は入学者の6割台だなんてことも…。

留年を重ねた場合、他の医大生に比べて何年も長いこと大学生を続けなければなりません。

テストに受かる

医師国家試験と呼ばれる試験に受かることで、晴れて医者になります。

ここまで、高校卒業から短い人でも6年。しかしながら、一人前の医者になるには、さらに何年も勉強しなければならないのでした…。

医者になるには国家資格が必要

ところで、日本で医者になるには、必ずしも上のルートをたどる必要はありません。
しかしながら、毎年2月に行われる医師国家試験だけは避けて通ることが出来ません。これに合格した後、各地域の保健所に医籍登録することで念願の医者になれるのです。

ただ、この医師国家試験ですが、誰でも受けられるというわけではありません。主な受験資格は3つあります。

日本の医学部を卒業する

まず1つ目が大学で医学課程(医学部医学科など)6年間を修了し卒業した、あるいは同年3月に卒業見込みのものであることです。これが多くの人が辿っているルートですね。
この場合、○○大学医学部医学科の6年生もしくは○○大学医学部医学科の卒業生であれば受験資格があります。(医学課程は必ずしも医学部医学科とは限りません。例えば、筑波大学では医学群医学類がそれに相当します。)

ただし、修了するのに必ずしも6年かかるというわけではありません。というのも、いくつかの大学では学士編入の制度があり、大学をすでに卒業しているものは、2年生あるいは3年生から医大生のスタートを切ることができます。

防衛医大を卒業する

2つ目が防衛医科大学校(防医(暴威)や防衛医大と略される。)の医学教育部医学科を6年間修了し卒業した、あるいは同年3月に卒業見込みのものであることです。

条件としては、一つ目ととても似ていますよね。
というのも、通常の大学は文部科学省が設置しているものですが、防衛医科大学校は防衛省が設置しているもので、教育内容は一部を除き非常に似ているからです。

制約は大学に比べて多いものの、給料がもらえることも特徴ですね。

海外で医学部を卒業する

3つ目は、外国の医学校を卒業した、または外国の医師免許を取得したもので、厚生労働大臣に十分な学力と技能を有していると認められたものであることです。

しかし、この認定基準は少し厳しく、認められない場合でも予備試験の受験が認められてそれに合格すれば、受験資格として認められます。ただし予備試験を通る場合は、1年以上の実地修練が必要になります。

今話題の「ハンガリー大学医学部」やアメリカの医学部を卒業した場合はこのルートをたどります。
ただし、海外の大学を経由して日本の医師になる場合は、各国によって必要な年数も変わってきます。

海外で医者になるには何年必要?

海外で医者になるには何年かかるのでしょうか。実は、この答えは国によって変わってきます。そこで、いくつかの例を紹介しましょう。

「ハンガリー大学医学部」は卒業に何年かかる?

ここ最近、広告でよく目にするようになった「ハンガリー大学医学部」の場合は、デブレツェン大学・ペーチ大学・セゲド大学・センメルワイス大学の4つの国立大学に進学することになります。

これらの大学は日本と同じで卒業するのに6年かかりますが、英語力が十分でない場合は半年あるいは1年間の予備コースに通う必要がありますので、トータルで6年から7年かかります。

ハンガリーでは卒業前にハンガリーの医師国家試験を受けることができます。この資格に合格することで、ハンガリーで医師を名乗ることができます。
さらに、EUでは医師免許は相互に認証されていますので、同時にEU域内で医師を名乗ることができるようになります。

アメリカで医者になるには何年必要?

続いてアメリカで医者になるには何年かかるでしょうか?

アメリカの大学には医学部というものは存在しません。
アメリカでは医学部は大学卒業後に通うことになる大学院だからです。

したがって、大学では違う分野を専攻することになります。

医師志望の学生の主な専攻分野は物理学や化学、生物学ですが、Pre-Medと呼ばれる課程を設けている大学もあり、医学部進学を希望する人たちはこれらのコースで四年間かけて大学を卒業する必要があります。
そして、その後4年制の医学部(メディカルスクールと呼ばれる)に進みます。

アメリカの医師国家試験はUSMLEと呼ばれます。
これは三段階のステップに分かれており、STEP1とSTEP2は、メディカルスクール在学中に受験することが多く、STEP3は卒後の研修中に受けることが多いようです。
STEP3まで合格すると晴れてアメリカで医師を名乗ることができるようになります!

したがって、アメリカで医者になるには高校卒業から何年かかるかというと、トータルで8年+α(USMLEに合格するまでの年数)になります。

医大生は何を勉強するの?

ノートとペン

多くの医師志望の人たちは日本で医大生としての道を歩みます。
医者になるには、医大生としてたくさんの勉強が必要です。

ただし、医大生といっても医学だけを学ぶわけではありません。教養科目だって勉強するんです。

医者になるには教養も必要

日本の医学部では、医学の勉強以外に教養科目の勉強もしなければなりません。

たとえば、東京大学で医者になるには最初の二年間は教養学部に在籍することになります。この間は、数学や英語、プログラミングなど様々な教養科目を勉強することになっています。

また、東京医科歯科大学で医者になるには、1年間は教養部のもとで、他学科と一緒に教養を勉強することになっています。この間は、心理学や歴史学などの人文科学の勉強もできることになっています。

教養科目の充実度は総合大学ほど高く、教養科目の割合は難関大学ほど高い傾向にあります。ただし、国際化の流れもあって、教養科目の中でも英語は各大学で重要視されつつあります。

たとえば、国際医療福祉大学医学部医学科では、二年次までの教養科目に加えて、三年次以降も様座な英語に関するサポートを想定しています。

専門科目は勉強することが多い

医学生は、医師国家試験や卒業試験(大学によってはないこともある)に向かって勉強していくことになりますが、4年生前後で、CBTOSCEと呼ばれる試験を受ける必要があり、各大学が設定した合格ラインを越えなければ進級できないという大学も少なくありません。

したがって、早期からの専門分野の勉強も欠かすことはできないのです。

基本的に医学部の専門教育は、文部科学省が公開している「モデルコアカリキュラム」と呼ばれるものに基づいて行われます。およそ、2/3がこれに基づいて、1/3が大学独自のカリキュラムで行われる授業であることが多いようです。

医大生が必ず受ける3つの試験

先述の「モデルコアカリキュラム」で明示されたレベルを達成できているかを測るための試験が、CBT、OSCE、そして医師国家試験です。

中間到達度を測る共用試験

CBTとOSCEについてですが、これらはまとめて、共用試験と呼ばれます。(医学部・歯学部で共用される試験だから。)

共用試験は、5年以降の臨床実習を行うのに必要な知識を持っているか確認するためのテストで、大学によってはこれらの試験に合格しないと5年生に進級できず、CBT留年、OSCE留年となってしまいます。

CBTはComputer Based Testの略で、英名の通り、コンピュータ上で解答します。
テスト範囲は、医療倫理に公衆衛生や生理学、生化学等の基礎医学や社会医学と呼ばれるものから、各臓器疾患の特徴や感染症などの臨床医学までと非常に多岐に渡っており、テスト範囲も医師国家試験を見据えたものになっています。

一方のOSCEはObjective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)の略で、医療面接や身体診察の手法を身につけられているかを確認するための試験です。

CBTが知識を問う筆記試験(厳密には筆記ではないが)なのに対して、OSCEは技術を問う実技試験となります。

医大生最後の関門、国試

そして、最大の関門となるのが医師国家試験国試と略される。)です。医師として働くためにはたとえ研修医としてでもこの試験に通る必要があります。

大学受験という関門に、CBTやOSCEといった難関試験、そして各種授業の単位を取得してきた勉強熱心な人が多い医学生ですら、10%弱の学生がこの試験に落ちてしまい、国試浪人を余儀なくされます。

試験分野は、CBTを深めたものと言えますが、やや臨床よりな面は否めません。もちろん内容はとてもハードで、医師国家試験対策の予備校があるほどです。

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まとめ

いかがでしたか?
高収入・高学歴と3Kのうち2Kをおさえている医者ですが、実際に医者になるには、6年間の非常に濃密な勉強が必要だったのです。エリートぽく見えるその裏には実は、たゆまぬ努力があったんですね。

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