給料は安い?臨床工学技士の平均年収や年収事情についてご紹介

masman

by MATSUZAWA

更新日:2019-06-10

公開日:2019-06-10

臨床工学技士

今回は一般的に給料が安いと言われている臨床工学技士の平均年収など、年収事情について詳しくまとめました。仕事のやりがいや苦労も紹介するので将来臨床工学技士を目指している方はぜひ参考にしてください。


あまり聞き慣れない職業ですが、臨床工学技士は医療機器のスペシャリストとして医療の現場において非常に重要な役割を担っています。

しかし、医師や看護師などとは違い業務内容が限られていることから、一般的に給料は安いと言われています。

給料や手当も含め平均年収など、臨床工学士の年収事情について一緒に考えていきましょう。


臨床工学技士とは?

臨床工学技士

そもそも臨床工学技士とは、医療機関で使用されているありとあらゆる医療機器のプロフェッショナルとして、医師の指導のもと実際に医療機器の操作やメンテナンスを行う職業です。

臨床工学技士が主に扱う医療機器は生命維持管理装置と呼ばれる「血液透析装置」「人工呼吸器」「人工心肺装置」の3つが挙げられます。

それらを実際に操作するためには言うまでもありませんが専門知識が必要不可欠となります。

そのため、臨床工学技士として働くためには臨床工学技士養成課程のある大学や専門学校等で3年以上学び、卒業後に国家資格を取得する必要があるのです。

臨床工学技士の主な仕事内容

臨床工学技士の主な仕事内容は生命維持管理装置の操作とそれら医療機器のメンテナンスの2つとなります。

生命維持管理装置には呼吸量が少ない患者の呼吸を促すための「人工呼吸器」、心臓手術の際に体外で血液ガスの交換を行うための「体外循環装置」、そして血中の老廃物等を取り除くための「人工透析装置」の3つが挙げられます。

これらの装置は外科手術中に使われることがあるため、臨床工学技士もオペに同席します。

いずれの装置も一歩操作方法などを間違えれば患者の命に直接関わることから、執刀医同様に臨床工学技士にも非常に重要な責任がのしかかります。

臨床工学技士の年収事情

臨床工学技士はいかに医療の現場において重要な役割を担っているか分かって頂けたでしょうか。

それでは、臨床工学士の給料や手当、平均年収といった年収事情について一緒に考えていきましょう。

給料は安い?平均年収は?

臨床工学技士の初任の給料ですが、ある調査によると基本給で17万〜20万円程度が相場になっています。

また、勤務場所によっても給料に若干の差があり、大学病院など比較的規模のある医療機関の場合は給料が月18万円前後、診療所やクリニックなどで19万円前後という相場になっており、全体で450万〜600万円程度が平均年収の相場となっております。

同じ医療の現場で働く医者の年収が800万〜1000万円前後、看護師が500万〜600万円であることから、命を扱っている職業としては比較的低水準となっています。

給料が安い理由の一つとして挙げられるのが、業務の幅が限られていることです。

医療機器でも放射線や超音波が出るMRIやエコーなどの機器は、放射線技士や臨床検査技師といった特定の資格保持者にしか扱うことが許されていません。

臨床工学技士の給料以外の手当

臨床工学技士の給料が他の医療関係の職業と比べて安いとはいっても、毎月の給料以外に支給される各種手当ては充実していると言えます。

勤務先によっても異なりますが、臨床工学技士が透析業務を行う際には基本給に加えて5000〜20000円の手当が月々支給されます。

また、資格手当や通勤手当、住宅手当といった他の職業においても受けられる福利厚生はもちろんこと、血液浄化センターで働く場合には夜勤業務を行うことがあるため、夜勤手当が3000〜5000円ほど付きます。

手当の他にも一般的なサラリーマンがもらっているボーナスも基本給の3〜4ヶ月程度が支給されます。

収入アップを目指すためには

臨床工学技士として収入をアップさせる方法としてまず挙げられるのがキャリアを積むことです。

個人の経験や能力が評価されればそれだけ収入にも影響し、700万〜800万円の年収を稼ぐことも可能になります。

また、勤務地に関して国立、市立病院などで勤務する際には公務員という扱いになるため、給料の額が予め指定されていることから、市立病院や大学病院などで勤務する方が比較的高水準の収入を得やすい傾向にあります。

臨床工学技士として働く上で収入が全てではありませんが、命の現場に従事する者として収入面についてもしっかり考える必要があるのです。

臨床工学技士の苦労ややりがい、将来性

臨床工学技士

皆さんの中には将来実際に臨床工学技士を目指している方もいると思います。

そこで、臨床工学技士として働く上での苦労ややりがいについて紹介します。

不規則な勤務スケジュールになることもある

臨床工学技士に限ったことではありませんが医療現場で働いている以上、夜勤や残業、長時間勤務など勤務スケジュールが不規則になりがちです。

医師や看護師ほどではありませんが、透析検査などが立て続けに入っていたり、検査結果を待たなければならない時には通常の勤務時間をオーバーしてしまうこともあります。

そのため、そのような不規則な勤務スケジュールによって睡眠時間が削られ体力面、精神面で苦労を強いられることがあります。

患者の命を救うことができる

臨床工学技士の一般的な業務である医療機器の操作やメンテナンスは直接患者の命にかかわることから、常に緊張感を持って業務を行う必要があります。

しかし、その分医師同様に患者の命を救うこともでき、手術が成功した際や患者の様態が良くなった際には自分の仕事に対して誇りややりがいを感じことができ、どんなに辛い業務でもモチベーションを維持するための原動力になります。

医療業界の中で臨床工学技士の数はまだまだ不足していると言われており、一人に対する仕事量が多くなっているのが現状ですが、だからこそ臨床工学技士として活躍することによってその存在意義を世間一般に広めることができるのです。

臨床工学技士の給料は安い?まとめ

今回は臨床工学技士の給料や年収事情について詳しく紹介しました。

臨床工学技士は医師同様に直接患者の命を扱う仕事をしますが、医師ほど給料は高くありません。

しかし、業務内容に見合った手当やその他収入があるため、生活が苦しくなるほど低水準な収入ではありません。

将来臨床工学技士を目指している方は決して楽な道のりではありませんが、以上で紹介した内容をぜひ参考にしてください。

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