弁理士と弁護士の違いは?給料や試験の難易度も詳しく検証!

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by ari_na

更新日:2019-03-22

公開日:2019-03-22

弁理士

”知的財産の専門家”である弁理士は、同じく法律を扱っている弁護士とどんな違いがあるのでしょうか?弁理士のスキルによっては高収入を得ることもできますが、給料はいくらなのか?試験の難易度はどのくらいなのかも見ていきましょう!


”知的財産の専門家”と呼ばれている弁理士は、『商標』や『特許』『意匠』『実用新案』などの法律の知識に長けています。それらを活かして活躍することから、個人のスキルが高ければ高収入にもつながります。
そんな弁理士の仕事は、同じく法律を扱う弁護士とどんな違いがあるのでしょうか?
もらえる給料の金額や国家資格の難易度についても検証していきます!

弁理士とはどんな人?

弁理士

まず、弁理士がどんな仕事をしている人なのかを見ていきましょう。

弁理士は、”知的財産の専門家”と呼ばれているほど『商標』や『特許』に関連した法律の知識を多く持っています。
具体的にどんな仕事をしているかと言うと、知的財産を権利化する時にお手伝いをするのです。

どういうお手伝いかと言うと、特許庁への出願をする時に代理として手続きをします。
加えて、その知的財産がすでに別の誰かによって登録されていないかを調査したり、企業に向けて戦略のアドバイスをしたり、提案や支援を行ったりします。

知的財産とは?

知的財産とは、誰かが考えたアイディアや創作物のことを指します。
この知的財産には、財産のような価値を持ったものがいくつもあります。

知的財産の中には法律で守られるべきものがあり、弁理士はその知的財産を権利化するお手伝いをします。

それは知的財産を発明した人が自分でやればいいのではないかと思うかもしれませんが、知的財産に関連する特許庁への出願手続きは、とても複雑なのです。
権利を取得するまでには、煩雑な手間もかかる上に法律の知識も求められます。それらを解決へと導き、発明した人に有利な権利が与えられるようにサポートしてくれるのが弁理士と言うわけです。
安心して任せられる弁理士だからこそ、”知的財産の専門家”と呼ばれていることも頷けますね。

弁理士はどこで働いているの?

多くの弁理士は、特許事務所というところで働いています。事務所の規模がそれぞれ違うために扱っている業務も異なってきますが、大手の特許事務所の場合は、やはり相手にしているのも大企業です。
知的財産に関わることなら全般に渡って取り扱っており、特許や商標に通ずる事柄にも強いです。

では、中小の特許事務所ではどんな仕事をしているかと言うと、個人や中小企業を中心に顧客としているところが多いです。
事務所によっては「意匠だけ」など業務を限定している場所もあります。

また、弁理士の就職先は特許事務所だけとは限りません。
技術や特許を多く保有している企業に就職すれば、社内にある知的財産関連の部署で勤めることも可能です。

”弁理士”と”弁護士”の違いは何?

ここで、共に法律を専門に扱っている弁理士と弁護士の違いについて見ていきましょう。

一見すると違いが分かりづらい両者ですが、仕事内容や活動の範囲を見ていくとこんなにも異なる部分があるのです。

専門としている分野が違う

まず、弁理士が得意としている分野は”知的財産”に関することです。
これは新たなデザインや発明のことで、このせっかくのアイディアが誰かの手によって勝手に使われたりしないように、権利化することが必要となってきます。
権利化するために必要な出願などの手続きを、発明者に代わって特許庁へ行うのが弁理士の役割です。

では、弁護士が得意としている分野が何かと言うと”社会生活をしていく上で起こった事件などに対し、適切な対処を行って解決に向けたアドバイスをすること”です。
弁理士は知的財産を専門としていますが、弁護士は日常で起きたトラブルはすべて取り扱っているので、幅広さが全然違うことが分かりますね。

さらに弁理士と弁護士では、働くうえで求められる知識も若干違ってきます。
様々な知識が欲しいという部分は似ていますが、弁理士の場合は、発明などに関する最先端の知識が常に必要とされてきます。
ちなみに、弁理士には理工系出身の人が多く、弁護士には文系出身の人が多いのだそうですよ。

時には、両者が力を合わせることも…

しかし、弁理士と弁護士が仕事をする中で全く関わり合いがないというわけではありません。
知的財産に関する訴訟が起きた時に、弁理士は代理人として、弁護士と共同で訴訟をすることが認められているのです。

弁理士は基本的に、訴訟を行うことはできません。しかし、弁護士の資格を持っていると、実務修習を修了したうえで弁理士として登録することも可能です。

弁理士の資格を取得する難易度は?

弁理士

実際に弁理士の資格を取得したいと思った時、受験をするために必要な要件はありません。学歴も問わないため、試験に合格すれば弁理士になることができます。
しかし、弁理士の資格を取るためには、難易度の高い試験を受けなければなりません。

近年の合格率は1割を下回るほどで、さらに合格するために必要とされる勉強時間は3000時間とも言われています。
一度で合格するのは非常に難しく、多くの人が何回か受験しています。

弁理士のお給料は?

そんな難易度の高い弁理士の試験ですが、晴れて合格して仕事に就くことができれば、その収入は安定しています。

特許事務所に勤めている弁理士の場合、一般の会社員よりも高めのおよそ700万円ほどが年収となっています。単純計算で、毎月のお給料は60万円近くとなることから、高収入と言えますね。
経験を積み重ねた人の中には年収1000万円を超える人もおり、さらに独立して営業が上手くいっている人だと2000〜3000万円という収入を得ている場合もあります。
弁理士の仕事の腕前もありますが、自分の事務所を経営していくだけの力も必要となってくるので、営業力も試されます。

といっても、事務所の大きさや弁理士としての経験などにも左右されるので、地域によっても収入には差があります。

ちなみに弁理士の資格を持っていると、給料に手当として5〜10万円ほどの額が上乗せされることもあるようです。


弁理士についてのまとめ

知的財産に関する法律に強く、権利化に向けての手助けをしてくれる弁理士になることは、非常に難関となっています。
同じ法律に携わっている弁護士とは扱っている分野に違いはありますが、時として共同で力を合わせることもあるようです。

弁理士の試験は、複数回受験してやっと合格しているという人が多く、難易度の高さが窺えます。
しかし、特許事務所に就職できればその収入は安定しており、独立して営業がうまくいけば数千万円の年収となる弁理士も存在します。

知的財産に興味がある方は、ぜひ弁理士の資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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