裁判官になるには年齢や資格が重要?高卒で裁判官になることは可能?

masman

by kame

更新日:2019-06-25

公開日:2019-04-20

裁判官 年齢

裁判官になるには高卒では無理なのでしょうか?時間短縮の為に大学に行かない方法があるなら、試してみたいと思いませんか?かなり難関な試験を突破しなくてはならない裁判官という職業。年齢制限や学歴制限の有無について詳しく解説していきます。

       

裁判官になるにはどんな方法があるのかご存知ですか?

法律のプロとして難しく険しい勉強の道が待っているイメージがあるかと思いますが、大学を出ていないといけないのか?高卒でも裁判官になれる道があるのでしょうか?

今回は裁判官になるには?をテーマに、年齢制限があるのか、高卒で裁判官になるにはどんな方法があるのかなどを説明していきます。

裁判官になるにはどんな道がある?

裁判官になるには 道

裁判官になるには二つの道があります。

裁判官になるには司法試験を受験する必要があり、受験する為には資格が必要となっています。

司法試験の受験資格は大きく分けて二つの方法があるので、ご紹介しましょう。

【司法試験の受験資格】法科大学院を修了する

司法試験を受けるための1つ目の方法は、4年制大学や社会人から法科大学院へと進み、法学部で既に勉強をしたことのある人は2年間(既修者コース)、法学部以外の大学を出た人なら3年間(未修者コース)司法について勉強し、法科大学院の過程を修了する事です。

4年制大学に進まなくてはいけないので、高卒からの可能性は0だと思われますが、個別の入学資格審査に通れば法科大学院に入学する事は出来ます。

が、大学院側が大学卒業者と同等の学力を持つと認めたもので、社会人経験2年以上のものという大学院が多く、高卒ですぐに法科大学院に入学する事は不可能のようです。

法科大学院の入学資格は原則大学卒業(見込み含む)ですが、大学に3年以上在籍していて優秀な成績を収めている者、各自大学院による独自の基準をクリアしている者にも出願資格が認められています。

社会人経験のある法曹三者の育成の機会を増やすべく、夜間コースを設けている法科大学院もあり、法学未修者コース3年制・既修者コース2年制・長期履修制度(未修者4~6年・既修者3~5年)等といった課程があるので社会人からは年齢の制限が無いと言えます。

【司法試験の受験資格】予備試験に合格する

司法試験受験の為の2つ目の方法が司法試験予備試験(通称・予備試験)に合格する事です。

予備試験は年齢や学歴、居住地や国籍の制限が無く、誰でも受験する事が出来る裁判官になるには最短のルートなのです。

そうとは言え、司法試験法5条で定められた「法科大学院修了者と同等の学識及びその応用能力並びに法律に関する実務の基礎的素養を有するかどうかを判定する」試験なので、難易度も高く、ハードルはかなり高い物だと言えます。

時間や経済的な負担は大学や法科大学院に進学するよりは減らせますし、予備試験合格者の司法試験合格率は77.6%と高く、年齢制限も学歴も制限が無いので高卒でも可能性はあるのです。

いずれかの方法で司法試験受験資格を得て、司法試験を合格することが裁判官になるにはまず必要な第一歩となります。

裁判官になるにはどういうルートを辿る?

裁判官 道のり

裁判官になるには、第一歩である司法試験の受験資格を取得する方法は高卒からでも可能性があります。

では司法試験受験から裁判官になるにはどんな道のりを辿るのでしょう。

司法試験は法曹三者と呼ばれる裁判官・検察官・弁護士になる為にも必要な試験ですが、同じ試験に合格した後、どういう仕組みでそれぞれの道に分かれるのかを説明していきます。

司法試験に合格する

日本で一番難しい国家資格と言われている司法試験に合格しなければ裁判官になる事は叶いません。

試験は短答式と論文式の2つの筆記試験により行われ、受験者は必ず両方の試験を受けますが、短答式試験で不合格の場合は論文式試験の採点をされずに不合格となります。

司法試験は法科大学院修了・予備試験合格後、最初の4月1日から5年間は何度でも受験できますが、年に1度しか行われない為実質5回しか受験できません。

5回とも不合格になった場合は再度、法科大学院を修了するか予備試験に合格する必要があります。

司法修習を修了する

司法試験を突破したら、司法修習生となり1年間の研修を受けます。

司法修習は導入修習・分野別実務修習・集合修習・選択型実務修習の4つがあり、分野別実務修習では民事裁判・刑事裁判・検察・弁護の4科目について全国にある配属先で約2ヵ月づつ学びます。

司法修習の最後には、法律家としての練度を試される司法修習生考試という試験(通称:二回試験)を受けます。裁判官になるにはこれを通らないと司法修習はクリア出来ません。

司法修習を終えることで、ようやく裁判官・検察官・弁護士(3つまとめて法曹三者といいます)のどれかになる資格を手にすることができます。

裁判官採用試験に合格する

司法修習を終えても、法曹三者のいずれかになることのできる切符を手にしただけであり、必ず裁判官になれるとは限りません。

二回試験に合格した後に各職業に応じた採用試験が待っています。裁判官になるには司法試験や二回試験の成績が優秀であり、司法修習でも上位の成績を残さなくてはいけません。

弁護士・検察官・裁判官の中でも特に裁判官は、真面目で成績優秀な人が任官されやすいと言われています。

裁判官になるには成績が優秀であることに加えて、教官からの推薦状を貰う事が有利ともされているので、司法修習の間に教官へ希望を伝えておく事も大切です。

高卒でも裁判官になれる?

裁判官 高卒

大学や法科大学院という言葉が沢山並ぶと、高卒では裁判官になれないのか?という印象を受けますが、制度上は高卒でも裁判官になることはできます。

高卒で裁判官になるには、大学から法科大学院のルートではなく予備試験を突破して司法試験受験資格を得るのです。

そして司法修習生となり、1年間の研修を受け司法修習生考試に合格し、法曹三者になる資格を付与されて初めて裁判官になれる切符を手にします。

高卒から裁判官になった人は?

2019年5月現在、高卒から裁判官になったという事例は無いようですが、実際、高卒で司法試験を通り、検察官や弁護士になった人は少数ですが居るようです。

高卒で司法試験を通る人は居るのですが、裁判官になるには高い志と知識、司法修習生としての高い成績が必要なのでかなり難しいでしょう。

裁判官と年齢

裁判官 年齢制限

一人前の裁判官になるには、少なくとも司法試験や司法修習を終えてから最低10年かかるという年齢面の覚悟も必要です。

見習い裁判官の時点で初任給は23万円程度と言われており、一般の職業より優遇された給与体系にはなっていますが、原則一人で裁判をする事が許されておらず、裁判長と任官10年以上の判事と共にでないと裁判に参加することも出来ません。

ただし、任官5年以上で最高裁判所から指名されると「特例判事補」となり、単独で裁判する事が許されます。

裁判官に年齢制限はある?

裁判官という職業に年齢制限があるのかどうかというのは難しいところです。

司法試験に関しては年齢制限はありませんので、受験資格さえあれば挑戦できます。しかし、司法試験を通った後に裁判官に任官されるかどうかは成績や人柄、真面目さなど色々な要素が関係してきます。

そこに年齢の要素は無いのかと言われれば、高年齢になってくると裁判官に任官され辛くなる事はあるでしょう。

裁判官になるには、年齢が若いうちから司法試験を突破してしまうのが良いでしょう。

高卒で裁判官になるには?大学や年齢制限まとめ

裁判官になるにはどうすれば良いのかについてと、年齢の事についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

大学から法科大学院を通って司法試験を受ける以外にも、予備試験を通ることで高卒でも司法試験の受験資格を得ることはできるという事が分かっていただけたと思います。

裁かれる人の人生を最終決定するのが裁判官。責任の非常に重い職業で、精神力や公平さ、冷静さ等、たくさんの能力が求められる職業と言って間違いないでしょう。

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