司法試験の合格率は低い?合格者の特徴と合格できるラインとは?

masman

by kame

更新日:2019-06-25

公開日:2019-06-11

司法試験の合格率

司法試験は、受験資格も厳しく、試験の難しさも現状日本で最も難関とまで言われている難易度です。もちろん合格率も低く、なかなか合格者は増えませんが、そんな難しい司法試験の合格ラインを越えられた人達にはどんな特徴があるのでしょうか?


司法試験は、数多く存在する資格試験の中でも、受験資格・本試験内容共にトップクラスの最難関です。合格率は低いとされていますが、それでも毎年数多くの受験者が居ます。

司法試験の合格率や合格ラインとはどれぐらいなのでしょうか?また、低合格率の難関を潜り抜けられる合格者にはどんな特徴があるのでしょうか?

本ページでは、司法試験の合格率や合格ラインと、合格者の特徴について注目し、詳しくまとめていきます。


司法試験の合格率は低い?

司法試験合格率

司法試験の合格率は低く、裁判官や弁護士、検察官などの司法試験のゴールに達するためには相当の狭き門であることは有名です。

旧司法試験では合格率は特徴的で、たった1%~2%しかなく、合格者は年間500人程度でした。この時代のイメージが根強く残っていることも一つ合格率が低いというイメージがある要因の一つでしょう。

現在は新司法試験となっていて、司法試験自体の合格率は20%台を保っています

ここではもう少し司法試験の合格率について詳しく見ていきます。

ここ数年の司法試験合格率

司法試験の合格率そのものを見てみると、日弁連によれば2016年~2018年の合格者数・合格率は以下の通りとなっています。

2016年 2017年 2018年
受験者数 6899人 5967人 5238人
合格者数 1583人 1543人 1525人
合格率 22.9% 25.9% 29.1%

司法試験には受験資格がある

司法試験の難易度は、単純に合格率を見るだけでははっきりと見えてこないのが特徴です。

そのポイントの1つは受験資格にあります。司法試験を受けるためには法科大学院を修了するか、司法試験予備試験の合格が必要です。

法科大学院

法科大学院には2種類のコースがあります。

未修者コースでは、3年間法学に関してみっちりと勉強をしたのち、司法試験を受けることができるようになります。

既修者コースは、2年間で修了となり、司法試験の受験資格を得ますが、法科大学院の既修者コースに入学するためには入試の時点である程度の法律知識を持っていないと入ることができません。

未修者コースに入学する場合、大体の場合が入学時点で既修者コースに入れない程度の実力であることは間違いないでしょう。

法科大学院を修了してすぐに司法試験に挑戦するつもりなら、既修者コースとの実力の差を1年間だけで埋めなければならない計算となります。

一部では、全くの法学分野未経験者の場合、法科大学院未修者コース在学中に、1日10時間の勉強をする勢いで取り組んでもまだ時間が足りないとさえ言われています。

予備試験

司法試験予備試験の合格者は、法科大学院を出ていなくても司法試験を受けることができるようになるいわば司法試験の入り口になる試験です。

しかしこれ自体がまた難関で、合格率は毎年の平均でおよそ3.8%ほどしかありません。

予備試験に挑む人は、色々ですが、3年間も学校に通う時間が無い人や大学を卒業しておらず大学院に進めない人などもこの中に含まれています。

ただ、実際のところ予備試験の合格ラインを突破するために必要な勉強量も、法科大学院を出てから司法試験に挑むために必要な勉強量もどちらも膨大なことに変わりはありません。

お急ぎ便な予備試験

一部の法科大学院生は、法科大学院で法学を勉強しながら予備試験も受けるという学生がいます。

もちろん、司法試験を受けるだけならどちらか片方を満たせば良いのですが、法科大学院は大学卒業者を対象としており、既習なら24歳、未修なら25歳にならないと司法試験を受けられないことになります

なので、1年でも早く司法試験を受けるために、法科大学院を修了する前に予備試験を受けるワケです。

ちなみに、予備試験ルートから司法試験を合格した人の最年少記録は19歳となっています。

司法試験はやっぱり合格率が低い!

法科大学院で法学の勉強をしっかりとした人、そして極めて合格率の低い予備試験の合格者だけが挑戦できる司法試験。

それだけある程度の法学の知識を押さえて挑んでくる受験者が7割以上落とされてしてしまう司法試験は、やはり合格率の低い厳しい試験であると言えます。

司法試験合格者の特徴とは?

司法試験合格者

そんな難しく厳しい司法試験の合格ラインを突破できている合格者の特徴とは一体どんなところにあるのでしょうか?

先ほどの表では、2018年の合格率は29.1%でした。当然この合格率は、合格者全員の人数を受験者全員の人数で割ったものです。

実は合格者の特徴を調べると、司法試験の受験資格を、どうやって得たかという点に特徴的なポイントがみられました

予備試験組の合格率は高い

近年で最も特徴的かつ注目されている司法試験の合格者は、予備試験合格者組です。2018年の司法試験では、予備試験合格者だけの合格率を見ると、なんと過去最高の77.60%です。全国どこの法科大学院を見ても、この合格率に達している所はなく、圧倒的です。

これは予備試験の難易度の高さゆえの特徴であると予想されます。予備試験の内容は、司法試験本試験と酷似しているため、予備試験の合格ラインを越えられるように勉強を重ねてきた人の法学の知識はすでに司法試験の合格ライン付近まで引きあがっているのです。

予備試験の合格をサポートした講座は充実している

予備試験は、大卒でなくとも受けることができますし、法科大学院の学生でなければいけないという事もありません。

つまりは高卒でも社会人でも勉強するやる気と環境や教材さえあれば挑めるのです。

そのため、予備試験の合格をサポートしてくれる通信講座や資格スクールは今、どんどん増えてきており受講者数も増えている傾向にあります。

予備試験組の合格率の高さを見れば、通信講座などを利用して予備試験ルートを通るのも非常に有効な手段と言えるでしょう。

一部の法科大学院出身者も強い

法科大学院出身者の合格率は、どこの法科大学院を出ているかによって大きな違いがありました。

纏まった合格者を輩出している法科大学院は、2018年のデータで見ると1位が京都大、2位が東京大、3位が慶応義塾大となっており、いずれも合格率30%~50%を超えていますが、逆に法科大学院別合格率が全体の合格率よりも下のところや、中には30人受験して1人しか合格者を出していない所、1人も合格者が出ていない所などもあります。

裁判官を目指すなら高水準での突破も大切

裁判官司法試験優秀

もし、裁判官になるために司法試験の合格を目指すなら、合格するだけでも大変な司法試験を人一倍頑張る必要が出てきます。

というのも、裁判官に任官されるのは、弁護士や検察官になるのと比べてなかなかに難関なことなのです。

合格ラインぎりぎりで司法試験を受かるよりも、高得点を取って合格している方が望ましいです。司法試験の論文式試験では、答案の内容でその成績が優秀・良好・一応の水準・不良と分けられており、裁判官を目指すなら良好または優秀を取っておかないと、後述する司法修習の段階でを推薦してもらうことは難しくなります。

裁判官になれるのは特に優秀な人

司法試験に合格した後は、1年間の司法修習を経て、さらに司法修習の成果を試す試験にも合格しなければなりません。

裁判官は、司法試験を合格した人の中から、審査を通った人だけがなることができ、検察官志望や弁護士志望で司法試験を通った人と比べて試験の点数ややる気、態度などが人一倍優秀であることが求められます

裁判官は、裁判の中でも最も重責を負うと言っても過言ではない立場ゆえに、特に厳しくなっているんですね。

司法試験の合格率と合格者の特徴まとめ

いかがでしたか?

司法試験の合格率は、法学をしっかり勉強してきている人しか受けられないにもかかわらず20%~30%程度で、さすがは難関資格だという事が良く分かりました。

ですが、合格者の特徴から見ると、司法試験よりさらに合格率の低い予備試験を抜けて受験資格を得てきている人は、とても合格率が高いという所は押さえておきたいポイントです。

また、裁判官になるには、特に司法試験や司法試験合格後に受けることになる試験においても特に優秀でなければならず、合格ラインギリギリではなく高得点での合格を目指したいところですね。

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